ピアノのある生活へ | 3年前のしこうの楽しみ

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10日ほど前のことです。
我が家にピアノがやってきました。
動き出せば早いものでした。

タイミングが良かったのもあります。
あっという間の変化でした。
現実が変わるとはこんなものなのでしょうか。

たかがピアノですがそんな風に感じます。
どことなく何らかのエネルギーの蓄積が現象化した気分なのです。
それも一気に氷解したかのような感覚です。

大きな物だからでしょうか。
実際にある程度の空間を占めてしまいます。
もちろん生活していれば毎日視界にも入ります。

これが意外に影響があるのかもしれません。
すぐに馴染んだこともあり以前のそこになかった状態には戻り得ないように思います。
これは面白いことでもあります。

新たな状態にフィックスされてしまったかのようなのです。
明らかにステージが変わったことのメタファーだとも推測されます。
まさにこんな心境は初めてです。

よほどピアノに意味づけがあったのでしょうか。
今までもっと高額なものでもそうは感じませんでした。
思い返せば生まれて初めて自分の車を買った時に似ているのかもしれません。

当時はそれで自由が広がったかのようでした。
そのくらい日常の動きを変えてしまう予感があるのでしょう。
とはいえベクトルは違うはずです。

ただ弾きたい衝動が細やかに出てくるのは同じかもしれません。
取り憑かれるほどではありませんが確実にそこに向かわせる力がかかっている様子です。
そんなこともあり最近は下手の横好きで触ることもあります。

想像よりはマシなのでひと安心かもしれません。
せめて過去に弾けた曲くらいはできるようになりたいものです。
しかしそれは目的にはならないようです。

どうやら単に向き合うことに意味があるようなのです。
こんな風に感じるのも昔はありませんでした。
ちゃんと弾けてなんぼという感覚だったわけです。

自己否定的な性質が随分減ったからなのでしょう。
楽譜を見ながら指を動かすだけで受け取れている実感があるのです。
十分過ぎるほど脳の刺激になるわけです。

ひとまずボケ防止がてら楽しみながら接していくこととします。

谷 孝祐
2018.2.24 20:48