睡眠の改善について固定観念から行動ベースに話題を移してきました。
まずは気の向くまま赴くままに寝たり起きたりという指針でした。
これはシンプルなものです。
ただ実践するのは簡単ではない人も多いのかもしれません。
ある程度時間の自由がないとそもそもチャレンジしにくいと考えられます。
起きる時間が決められていればどうしてもそこに縛られがちでしょう。
休みの日もやることが詰まっていれば同様です。
もちろんここで起きている時間よりも寝ている時間を重視するように切り替えることも可能です。
少なくとも休日は起きているうちにできることしかやらないと決めてしまうことです。
それができれば変化を起こせるかもしれません。
とはいえこれは観念の改善ベクトルです。
すでに扱った取り組みの方向です。
ということで他の方法も必要になってくるかもしれません。
選択肢が多ければそれだけ抜け道も見つかりやすくなります。
ではどうしたら良いでしょうか。
行動ベースは行動をとにかく変えることで刺激を得るのが基本です。
ルーティンを崩すことで感じられることがあるということです。
もしくは何となく決まっている状況を主体的に動かすことで気づきが生まれます。
なので可能な範囲で睡眠を変えてみるのが良いかもしれません。
ここで比較的行いやすいのが起きる時間を揺さぶることです。
いつもギリギリなら余裕を持って起きるということです。
逆に余裕を持って起きているならあえてギリギリまで寝てみるということです。
10分程度でも構いません。
それでも何らかの刺激にはなるものです。
もちろんこれも固定化しないことが重要です。
毎日どのくらいの余裕を持って起きるのか選択するようにするのです。
そうすることで起きることへの主体性が増していきます。
場合によってはそれが睡眠の質を高めることもあるでしょう。
結果的に寝る時間にも主体的になれるかもしれません。
いずれにせよこの取り組みの目的は自分に合った睡眠への感覚を高めることです。
これは固定的なものではありません。
日々の体調や心理状態で変わってくるものです。
ということで毎日決め直すことはそのままそれに近づくことでもあるわけです。
この蓄積が自分の状態をキャッチする力を高めてくれると考えられます。
そうなると決めなくてもだいたい何時に目が覚めそうか予想がつくようになることもあります。
その時には随分と睡眠との関わりが改善していることかと思います。
谷 孝祐
2018.2.4 9:30