先週のことです。
合唱の練習がありました。
それも大ホールでのことです。
客席数が2000席弱というところでしょうか。
なかなか良いサイズ感の空間です。
個人的には昔から経験している雰囲気です。
しかしメンバーには慣れていない人も多い状況でした。
そんなわけでちょっとした気づきもありました。
その一番は練習でも緊張するということです。
あり得ることですが自分にとっては実感のないことでした。
吹奏楽の練習では出たことのない話題なのです。
子どものうちから体験するとはそういうことなのでしょうか。
それも想定以上の人数が少しアップセット気味のようでした。
新たな場所だから仕方ないのかもしれません。
力量を上げることと持っている力を出すことは別問題だと再認識させられました。
ひとまずこの機会を用意して良かったと思ったのでした。
同時に音楽をシンプルに楽しめた気もします。
これも初めての感覚でした。
きっと良い距離感が保てているのでしょう。
こうなると以前はこうすべきというイメージに支配されていたようにも感じます。
当然ながらミスをしないようにという意識は働いていたことでしょう。
オーケストラでは見えないルールが多々あるものです。
いかにそこに合わせられるかが重要なわけです。
ということでそこから本当の意味で解放されたのかもしれません。
音楽を楽しめる範囲でやりたいということでプロを諦めたわけですが内面的にはその価値観から離れられていなかったことがうかがえます。
そしてやっとその希望が実現したとも言えそうです。
これがアマチュアの良さかと心から認識します。
とはいえ一般的に素人集団はプロよりも縛りが厳しいものです。
上手な団体であればなおさらです。
そう考えるとなかなかできないことが実現されてきているのかもしれません。
楽しく主体的に上達していくモデルは珍しいとも推測されます。
この流れの上で音を合わせるだけでなく音で場を作る歌声が生まれればと期待します。
そういった一体感がそもそもこの合唱の目的でもあります。
次回は2月18日の公開練習です。
ここまでの成長がほぼ本番のクオリティを決することでしょう。
1ヶ月ほどでどれだけの伸びがあるか楽しみです。
谷 孝祐
2018.1.18 10:32