この週末のことです。
その日は午後から毎月行っているセミナーがありました。
毎回会場が変わることもあり自分も服装がかぶらないようにしています。
限界はあるものの季節と場所を意識して選んでいるわけです。
なので当然ながら靴も変えていきます。
4月から始まって今のところまだ同じものは履いていません。
こういった流れの中で今回は少し悩みました。
服が決まって靴を見渡すとピンとくるものがありません。
パッと決まることが通常ですがこの時はそうはいきませんでした。
ということで合いそうなものを一つ一つイメージで合わせてみました。
するとすぐに答えが出ました。
それはデザイン的には持っているものの中で一番しっくりくるものでした。
しかし久しく履いていないものです。
いつからのことかも分かりません。
昔は気に入っていたもののいつしか忘れ去られたようになっていたのでしょう。
そんなわけでどこか自己一致感がありませんでした。
ただ考え直す時間もより良い選択肢もなかったのでそれに自動的に決まりました。
この不一致が影響したのでしょうか。
それとも単純に寿命だったのでしょうか。
会場でふと違和感を覚えました。
何かが左足の裏にくっついているように引っかかるのです。
気になって休憩の時に見てみると靴底のゴムがはずれかけていました。
取ってしまっても影響のない部分だったのでそこのゴムは捨ててしまいました。
そしてセミナーは無事に終わりました。
しかしその後で食事に行った時のことです。
特に長く歩いたわけでもないのに靴底はさらに崩壊を始めました。
ボロボロと何箇所かはずれていったのです。
気づけばお店を出る頃には母子球あたりが切れて靴下が見えていました。
こんなになったことは初めてで少し衝撃でした。
そのまま家に帰ると右足までゴムが取れてきました。
何かのメタファーだったのでしょうか。
変化が臨界点を迎えたのでしょうか。
少なくともちょっと昔くらいの過去を手放すことを意味したのかもしれません。
当時は使い勝手の良さが結構重要視されていてこの靴もシーンを選ばない万能な印象でした。
より自己一致した選択を大切にしていくこととします。
谷 孝祐
2017.10.17 19:12