単純な経験値の蓄積からでしょうか。
それとも他の要因でしょうか。
環境や心境の影響もあるのかもしれません。
もしかしたら登山も間接的に寄与しているのかもしれません。
今回のダイビングでは感覚の変化を感じました。
これは少し驚きを伴うものでした。
より微細な知覚が可能になっている気がしたのです。
明らかに何かが違う印象でした。
そんなわけで具体的に変わった要素を探ってみました。
とにかく最初に感じたのは水圧への知覚です。
水深5m程度でも力がかかってくるのが強く感じられました。
ただそれに対しての意味づけもありませんでした。
つまり嫌な感じでもなかったわけです。
きっと皮膚感覚が高まったのでしょう。
同時に深いレベルの安心感も強まっているのかもしれません。
そのお陰なのか身体的な不快感があればリアルタイムで認識できた気がします。
もちろん心地良さがあればそれもとらえられました。
ということで海の中でもありのまま受け取れた印象でした。
そんなわけで今までよりも充実していたように思います。
一見これはショップとポイントの良さによるものです。
施設も適度な余裕があって心地よく過ごせました。
ボートも漁船なのにタンクを置く場所が作られていたりと快適さが考慮されていました。
大学生の団体と一緒でしたが狭さをあまり感じない状態でした。
スタッフがキャパシティを心得ているのでしょう。
海の透明度も抜群で魚もたくさん群れていました。
特筆すべきはかなり近くまで寄れることです。
触れるくらいまで亀に近づくことも容易でした。
しかし満足できた理由はそれだけではないと思います。
自分自身の変化と環境要因の相乗効果でしょう。
ある臨界点に達する時はそういうものなのでしょうか。
様々な要素が協調して異なる段階がとらえられるのでしょう。
今年の前半はどこか飽きぎみな感じのダイビングでしたが新たな地平が見えそうです。
以前は認識できなかったこのアクティビティの奥深さが体感できた数日でした。
自然との関わりから受け取れるものの大きさを改めて感じました。
谷 孝祐
2017.10.13 12:35