塩の大地に佇んで思うこと | 3年前のしこうの楽しみ

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世界最大の塩の湖に行ってきました。
湖というよりは塩が溜まっている場所というのが正確かもしれません。
見た目で言うなら塩の平原というところでしょうか。

雨季になるとその表面に水がたまり鏡にようになります。
すると人や空を写しこんで幻想的な風景になります。
日本ではこちらの方が有名かもしれません。

今は乾季なので延々と白い世界が広がります。
個人的にはこの方がそれらしくて好きな気もします。
その広さは100km×120kmだとか。

都道府県に当てはめると岐阜県くらいの広さだそうです。
世界でここまでずっと平らな場所もないとの話です。
標高は3660mということで自然は不思議なものを生み出すものだと思います。

とはいえこの湖の生い立ちはいたって単純です。
数100万年前の頃このあたりは海でした。
それが隆起によって山になりました。

こうしてアンデス山脈ができました。
その時に海水も一緒に持ち上がり出ていく先がなかったのでそのまま干上がっていきました。
そして今の風景ができあがったわけです。

唯一無二ではあるもののあまりミステリアスなものはありません。
ただ同時にあることを思い出しました。
ヒマラヤも隆起でありエベレストの山頂も昔は海中だったということです。

そう考えると地球の長い営みの中で地形は大幅に変わりうる気もします。
今から100万年後の陸地が今と同じであることの方が考え難いかもしれません。
そのようにとらえると海とか山とかというのも固定的ではないことが知覚できます。

あくまで現在における状態でしかないのかもしれません。
自分の生きている間に変わる可能性は高くはないけれど0とも言い切れないわけです。
そんな風に意識してみるとどこか地球という存在の息吹を感じやすくなるように感じます。

ちなみにこの塩湖に下には多量のリチウムが埋まっているらしいです。
それは世界の埋蔵量の半分にあたるらしいです。
もしこれが掘り出されることになればこの風景はどうなるのでしょうか。

変化の要因はなんであれ諸行無常とはよくいったものだと思います。

谷 孝祐
2017.9.13 3:08