高校時代の勉強の話題の続きです。
一番不真面目になった2年2学期の反動からか3学期から多少真面目になりました。
おそらく担任の働きかけもあったことでしょう。
ただほぼ新任の先生に強制力はありませんでした。
行くところまでいって自分では認識しない何かが変わったのかもしれません。
振り返れば少し不思議な気もします。
席も前の方になり授業を聞く率も上がりました。
そうはいっても全部の科目を聞くようになったわけではありませんでした。
どことなくリハビリのようなイメージでしょうか。
ゆっくりならしていった雰囲気でした。
ちょうど内容もタイミングが合ったのでしょうか。
それなりに興味を持てた記憶があります。
この時期に学んだもので初歩的な微分と有機化学は特に面白みを感じたのでした。
付属校だったので幸い受験勉強とは無縁です。
その概念や物の見方という意味でひかれたような感じでした。
おそらくこの時に本当の意味で主体的に勉強に向かう感覚が生まれたのでしょう。
小学校低学年の頃もそういった時期はありましたが質が異なりました。
振り返れば子どもの頃は承認欲求が混ざっていた気がします。
小さい自分にとってもちろん新たな知識を得る喜びは大きなものでした。
それは世界を広げてくれるようなものだったと推測します。
しかしそれと同じくらい褒められる嬉しさもあったものです。
ちゃんと覚えてはいませんがこの頃に承認欲求が満たされた可能性はありそうです。
とにかく先へ先へとワークシートを解いていました。
それに比べて高校2年の終わりに向けた時期は誰かに認められる目的は一切ありませんでした。
純粋に楽しさが感じられるものだけ学び始めた様子です。
無心で没頭するまではいかないまでもやらされる感はなくなりました。
とはいえ自宅学習するほどではありません。
相変わらず部活第一ではありました。
それでも少しバランスが取れたのでしょう。
思っていたよりは成績が上がったのでした。
些細ではありますがこの体験はやればできるという実感につながったことでしょう。
結果的にサボり仲間と過ごす時間も減ったのでした。
友人関係がなくなったわけではありませんが少し距離が取れた感じです。
どことなくこの時に巻き込まれない大切さを学んだように思います。
谷 孝祐
2017.6.15 13:36