日常にある感情の抑圧の始まり | 3年前のしこうの楽しみ

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数日前のことです。
夕食にあるレストランでちょっと印象に残ることがありました。
実際には取るに足りない日常の一コマでしょう。

少なくとも当事者にとってはそのはずです。
ただ自分にとってはちょっと驚きでした。
入店して注文を済ませたくらいだったでしょうか。

入口の方から大きな声が聞こえてきました。
何かが気に入らなかったのでしょう。
子どもが機嫌を悪くしたようでした。

とはいえそこまで騒いでいるような様子でもありません。
少なくとも迷惑なレベルではありませんでした。
どちらかというとぐずってるという程度に思えたわけです。

しかしそれに対する母親の言葉が意外でした。
「静かにしなさい」であればまだ普通に感じていたでしょう。
良くは思わないものの聞き慣れてはいます。

実際には「イライラしちゃダメ」という声かけでした。
もちろんそれを否定するつもりはありません。
そこまで高圧的な雰囲気でもありませんでした。

どちらかというと諭すような力加減だったでしょうか。
それでもこれは子どもにとって無理な要求です。
というより大人であっても困難でしょう。

通常は適切な対処法を身につけない限り適切にイライラをコントロールするのは難しいものです。
それを身につけていなければ抑圧するしかありません。
感じないことにして平静を装うわけです。

それしか方法がないわけです。
ですがこの言葉は何度となく繰り返されました。
だからなのか単純に時間がたったからなのか数分で事態はおさまったようでした。

おそらくこのコミュニケーションはこの親子にとって当たり前のことでしょう。
そうなると毎日のように抑圧の方向へ力がかかっていることになります。
親には悪気はありません。

感情を感じなくなる要因を目の当たりにした気分でした。
親子の望ましいコミュニケーション方法が広まることを期待します。

谷 孝祐
2017.4.18 16:40