今年に入ってから毎月のようにある場所に行きました。
これは大阪と熊本以外では初めてのことです。
もちろん予定があってのことで観光ではありません。
ほとんど時間の余地もなく旅行者のような行動はほぼないに等しい状態です。
それでも感覚が変わってくるものでしょうか。
むしろ旅人気分ではないからでしょうか。
どことなく地縁ができてきた印象があります。
毎年数回は行く土地ですが今までそういう実感はありませんでした。
あくまで自分の中ではたまに行く場所という枠内だったのでしょう。
ということで頻度の影響はありそうです。
3回と言えどもそれがパターン化されると自分の中で当たり前の感覚になるのかもしれません。
また過ごし方の違いもあった気がします。
訪問者ではなく生活者に近い感じだったわけです。
そういう複合的な要因で今回はこの地を出発する時にどことなく離れ難い気がしたのでした。
ただこれは気分というよりは体感覚によるものでした。
不思議なこともあるものだと思います。
3ヶ月後にはまた来るのに随分先に感じてしまうのです。
そしてどこか体がこの地を離れることに抵抗を覚えているかのようでした。
違和感という方が正しいかもしれません。
かといってホームになった感じでもありません。
もちろん一般的によくあるエスケープという位置付けでもありません。
要するにどこにも属さない新たな感覚だったのです。
そんなわけで振り返って言語化してみようと意識しました。
ここにフォーカスしてこの状態をしっかり感じてみました。
するとふと思い浮かんだことがありました。
どことなく遺伝子レベルでの何かがある雰囲気です。
もちろんこれは真実かどうかは分かりません。
少なくとも身体的な共鳴をキャッチしたのだと推測します。
自分のルーツの一端にこの土地があるのでしょうか。
こんなことは考えたこともなかったし検証も難しいでしょう。
これに意味があるのかどうかすら微妙ですが観察はしていこうと思います。
ひとまず何らかの一時的な影響なのか潜在的な性質が表出したのか見極めることにします。
谷 孝祐
2017.3.21 11:29