ミクロな一人暮らし体験 | 3年前のしこうの楽しみ

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おそらく初めてのことでしょう。
数日前のことです。
夜中にたった一人で自宅で過ごす機会がありました。

昼間にほんの数時間であれば稀にあることです。
ただ今の自宅ではこれは一度もなかったように思います。
自分以外に誰もいない状況で夜を越したのです。

とはいえ帰宅したのはすでに24:00あたりでした。
時間帯的にはもう寝るだけというくらいなものでした。
それでもこの新たな体験はささやかな刺激になっていたのかもしれません。

ここまで静かな夜はいつぶりだろうという気分でした。
だからといって家族がいるよりも良いというわけでもありません。
穏やかさが大きく異なるということでもありません。

どちらも自分にとって同等に好ましい状況のようです。
しかし忘れ去られていたくらい久々の一人きりの時間は貴重に感じられたのでした。
そんなわけで無意識的に寝るのが惜しかったのでしょうか。

微細なレベルでは興奮状態にふれていたのかもしれません。
あまり眠くならない印象でした。
なので翌朝が早起きなのにも関わらず無為に時間を過ごしてしまいました。

完全に無駄かというとそうではありません。
ただ来週末に決めておけば良いことを前倒しであれこれ考えていたのでした。
そして翌日の出発にやり残しを作らないように少ないながらも家事を済ませました。

一人暮らしをしたことがないに等しい自分にとってこれはどことなく新しい感覚でした。
いつもよりも色々なことが気楽に終わってしまうのです。
次の日のことがなければきっとここから本を読むか瞑想をしていたことでしょう。

楽しいというよりはどこかいつもと違う満足感があったのでした。
とはいえすでに睡眠時間が3時間程度になることが明らかな状況になってきました。
ということで眠気もやってきたので寝室に移動したのでした。

こうやって過ごしてみて完全にマイペースにいれる心地よさがあることを明確に認識しました。
自分自身が今後これを強く求めることはあまりないでしょう。
ただその魅力は十分に感じられた気がします。

誰かと暮らすよりも潜在意識がこれを希求することもありうるということが理解できました。
独身時代にもしこの生活が定着していたら自分は結婚できなかったような気がしたのでした。

谷 孝祐
2017.3.19 17:34