中学生時代の回想もいよいよ終わりが見えてきました。
そう思うとこの期間が自分が1番頑張った頃なのかもしれません。
夢や希望に満ちて充実していた気がします。
やりたいことを将来もやれることに疑いがありませんでした。
好きなように生きられる期待もありました。
ある意味において幸せな時代だったわけです。
そんなわけで活力に満ちていたのかもしれません。
休むという選択肢もありませんでした。
ただあまりネガティヴな部分をみていなかったとも言えそうです。
実際には不調があっても行っていたという感じです。
高熱があろうがお構いなしでした。
それでも気力が優っていたわけです。
当時はまだ喘息の発作もあったはずですがその苦しさも気に留めていませんでした。
目的のためにまっすぐ進んでいたわけです。
小学生の頃は季節の変わり目には体調を崩すのが定番でした。
もちろんそれで学校を休んでいました。
しかし中学では無遅刻無欠席無早退を貫いていました。
そこまで体が強くなったわけではなくこれは心理的作用です。
ということで無理もしていたことでしょう。
それは卒業式の練習でのことでした。
合唱をしている時に目眩がしてきたのです。
意識が朦朧とする中で寄っかかれるところに自分で移動しました。
これはまるで生気が抜けていくような感覚でした。
そこから体育の先生に担がれていきました。
体育館の脇の小部屋に連れていかれ意識を戻そうと何度か叩かれた記憶が断片的にあります。
おそらく血の気も引いていたのでしょう。
その後の記憶はなく気づいたら保健室で寝ていました。
そして早退することになりました。
なぜそんなことになったのかは不明です。
こんなことは人生でこの1回限りです。
自覚のないまま頑張る限界を超えてしまったのでしょう。
もしかしたら希望や期待という幻想から解き放たれた時だったのかもしれません。
谷 孝祐
2017.2.10 11:14