先日のことです。
大学院でゼミの個人面談がありました。
今期はメインで見てくれている先生と顔を合わせる機会が少ないためそれを補完するものでした。
ということでイレギュラーに時間を取ってもらったイメージです。
内容は研究の進捗状況を伝えるというところでした。
そしてこの機会は新たな気づきをうみました。
当然のことながら会話はここまでのプロセスと現状を話すところからでした。
ひとしきりそれが終わるとフィードバックがもらえる感じでした。
これといって何か相談があるということでもありません。
なのですぐに終わってしまうかと思っていました。
しかしなぜだかそうもいかなくなりました。
先生の意見が当てずっぽうの印象なのです。
よく考えればそれも仕方ないことかもしれません。
お金のトラウマという話題は馴染みのないことでしょう。
だからなのか既存のフレームを当てはめて示唆を与えているという様子でした。
それに対してこちらは不満げだったかもしれません。
反論ではないもののさらなる状況説明を行うことになりました。
とはいえ理解された感じはありませんでした。
要するに相手は研究の見直しと改善が必要だという立ち位置でした。
しかしその根拠が希薄だったわけです。
あとから思い返せばうまくいかないのが当然だという前提があったように思います。
先生に「想定外のことは何か」と質問された時に通常は答えが出てくるのでしょう。
そこにアドバイスを行うのが普段の流れかと想像します。
自分のように「想像以上に結果が出ている」と返答することは珍しいのかもしれません。
だから問題を見つけ出さなければならないという力がかかった可能性があります。
とはいえこのコミュニケーションが無駄だったかというとそうではありません。
どうであれ刺激されることで整理が進むことはあるものです。
今回はお互いの立ち位置の違いが明確にとらえられ自己理解が進みました。
結果としていくら内容が前衛的とはいえMBAの世界に自分が馴染まないことが分かりました。
これに気づくといつの間にか大学院との心理的距離感が近づいていることも認識できました。
以前のような距離に戻そうと思います。
谷 孝祐
2016.12.10 9:45