目の前に見る過去の自分 | 3年前のしこうの楽しみ

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つい最近のことです。
その日は海の近くでセミナーがありました。
そして会場の建物の隣はコンサートや劇などを行うホールでした。

そこは自分も演奏のしたことのある馴染みの場所でした。
朝到着するとそのホールには中学生らしき学生が大勢いました。
どうやら吹奏楽コンクールのようでした。

時期とその雰囲気から中学B部門(小編成)の東関東大会と推測されました。
偶然とは面白いものです。
窓越しに1日その楽器運搬の様子が見える部屋で過ごすことになりました。

そうなると珍しくも反応が出るものです。
具体的なものではないもののどこかそれを意識しているところがあるのです。
赤の他人ではいられない心持ちというところでしょうか。

まだまだその世界から自分が完全には切り離れていないことが感じられました。
もちろんその必要があるのかどうかもわかりません。
ただ潜在意識の深い部分に影響している気がしました。

まさにその世界観に対する帰属が残っているということなのかもしれません。
ひとまずそれを認めた上で推測が正しいのか確認してみることにしました。
ネットで検索するとやはり合っていて出場校も知ることができました。

そこで反応が出るのも無理がないことが理解できました。
かれこれ15年くらい縁のなくなっている母校が出場していたのです。
それだけでなく教えに行ったことのある学校も2つありました。

それ以外にもよく知った名前が並んでいたのでした。
しかしこの反応が何なのかは明らかになりません。
懐かしいとか戻りたいとかということでもないのです。

嗜好や欲求とは関係なく単純に意識が向くだけなのです。
なぜそんなことが起きるのか考えてみると過去の自分がそこにいるような気がしました。
もしくは人生の選択次第では十分にあちら側にいた可能性もあるわけです。

この視点はどこか腑に落ちるものでした。
どこかそちらに存在していないことに違和感があるようです。
むしろ窓越しの向こう側にいる方がしっくりくる気すらします。

自然と流れのままに離れただけだったのでこういうことが起こるのでしょうか。
確かにその関係を断つという発想を持ったこともありません。
少なくとも昔と無意識的な距離感が変わっていない感じはします。

もう少し真剣に吹奏楽と自分の関係を見つめてみた方が良いと思ったのでした。

谷 孝祐
2016.9.18 21:16