都市に密集していく力 | 3年前のしこうの楽しみ

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北海道の田舎道を走りました。
日本海側を延々と3時間ほどでしょうか。
さして変わらぬ風景が続きました。

これはこれで美しいものです。
海も穏やかで平和な印象でした。
それは原初の大地の力を感じられるものでした。

とはいえ単調であることも事実でした。
ほとんどずっと山並みの落ち込む海岸線でした。
そこからしばらくして札幌に入りました。

そこで今までにないことを感じたのでした。
どことなく異様な雰囲気なのです。
今まで気づかなかったのでしょう。

なぜだかマンションが乱立しているように見えたのです。
何度も札幌に行っていますがこれは初めてでした。
実際に周辺地域の余裕から比べたら非常に密集しています。

なぜわざわざそこまでするのかという様子です。
まさに他と比べたら別世界でしょう。
そのくらい差がありました。

そんなわけで人は群れるのが好きなのかもしれないという考えにおよびました。
わざわざ一箇所に集まるわけです。
空間的な余裕よりも優先されるものが大きいということなのかもしれません。

これがどうであれ一極集中に向かう原因なのでしょう。
良い悪いではなく何となくそんな人間の性質が感じられたのでした。
もちろん誰しもがそうであるというわけではありませんがそちらが多数なのかもしれません。

そこには利便性とともに安心感が内在するように推測します。
そこから自分はどうなのかという方向へ意識がいきました。
今や札幌の比ではない密集地域に住んでいるわけです。

しかし以前はそれを毛嫌いしていたことを思い出しました。
自分にとってそこには安心感ではなく影響を受けるリスクがあるというイメージだったわけです。
ところが状態を整えることによってその問題はなくなり今の環境が与えられたのかもしれません。

とはいえこれはより多くの人と関わる機会を持ちやすくなったということでもあるでしょう。
ある種の異常性を認識しながらそのメリットを享受していきたいと思います。

谷 孝祐
2016.6.16 14:07