基礎スキーへの逃げ腰 | 3年前のしこうの楽しみ

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初滑りにやってきました。
といっても単純な楽しみとは少し違う様子です。
足慣らしもせずにいきなり講習を受けました。

基礎スキーをもう少ししっかりやろうかという心持ちだったわけです。
そんなわけで知らない人に混じっての久々のグループレッスンでした。
ただ自分以外は2人という比較的恵まれた状況でした。

それでも説明を聞いて1人ずつ滑りを見てもらってアドバイスを受けていると、案外時間のかかるものです。
講習時間の大部分が止まって立っている状況でした。
耐えられないほどに冷えることはなかったものの、体が温まるほどの運動量では全くないので、なかなか寒く感じました。

そもそも昨シーズン終わりに薄いウェアに新調したばかりだったので、以前よりも防寒が甘かったということもあったでしょう。
そんな感じだったのでその時には自覚はなかったもののあまり体が動いていなかったようでした。
指摘されることも結果的にイージーなものだったように思います。

しかし、それで気づきがありました。
当たり前のことなのかもしれませんが、この分野では減点法で減点できない滑りを目指すのです。
言うならば、少し高度な技術に挑戦してミスが出るよりも、求められているレベル以上のことはせずに無難におさめた方が良い印象なわけです。

これは今まで明確には認識できていなかったことでした。
昨年まで教わってきたテンションとはベクトルが多少異なります。
これが分かって、なんだか少しつまらないような気がしてきてしまいました。

自分がスキーを通じて潜在的に得ようとしてきたことともずれているように感じてしまいました。
これは見ないことにしてきていた違いなのでしょう。
それでも他の人たちの様子は真剣そのものです。

自分なりには真面目に取り組んでいるつもりでしたが、かけている情熱の度合いが明らかに違うのです。
そんなわけで、改めて基礎スキーに対する立ち位置を見つめなおさせられることとなりました。
振り返れば上達に必要だと言われたからやっているだけで、そこから逃れるためにこの分野でも上手くなろうとしてきたわけです。

これではその効果を受け取れないことは事実でしょう。
ということで、このスタイルに主体的に関わるための理由を見出す必要性を感じました。
そのためには、魅力を理解できていない自分を認めた上でその原因を明確にし、今の自分に合った意味づけをするというプロセスを経ることになります。

それは少し長い道のりになりそうな気がします。
ただ、基礎スキーとそれ以外のスキーという自分の中の分離したイメージを統合できそうな期待感があるので、早々に向き合ってみようかと思います。
上手くいけばスキー全体の楽しみの幅が広がることでしょう。

谷 孝祐
2015.12.19 20:59