家族関係における投影の氷解 | 3年前のしこうの楽しみ

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久々に父親に会いました。
今ではなんだかんだ一年に数回しかない機会です。
その中でも、今回は少し特別でした。

法事やお正月などの何かの機会に会ったという性質ではなく、話をすることを目的として会う機会を設けたのです。
といっても仰々しい感じではなく、一時間ほど前に思い立って連絡してみただけというバランスです。
つまり、話しておきたいことがあってその日にたまたま予定が合ったので会いにいったということです。

今までこのようにあえて話す機会を作ったことはありませんでした。
しかし、個人的にはとても良い機会になりました。
話題は前々から気になっているけれど緊急性が全くといっていいほどなくて、先延ばしになっているものでした。

それぐらい現時点では問題のないことですが、何となくこの時期に話をしておいた方が良い気がしたのです。
そして、結果的に自分の知らなかった家族を取り巻く状況がみえてきて、それに対する父の考え方も理解できました。
それだけでも家系の中におかれた自分の位置というのが認識でき、その位置を受け入れることができました。

同時に、その裏にあるインナーチャイルドのようなものもとらえられて、父親という一人の人に対する正しい認識が持てるようになった気がしました。
これは、まだ知覚できていなかった父親に対する、かすり傷のかさぶたのように残っていた微細なわだかまりを解いてくれたようでした。
それは、どこか理解できない部分があったことによる滞りがゆるやかに氷解して、その裏の本質が見えてきたようなイメージです。

その変化はささやかなものですが、その効果はじんわりと大きく影響を与えてきそうです。
劇的なことは何もありませんでしたが、やっと父親の才能を認めて受け取れるのかもしれません。

そして、自分も親になる準備が進んだように思ったのでした。

谷孝祐
2014.10.31 18:48