数日前にサンサルバドルへ行きました。
中米エルサルバドルの首都です。
空港に到着して目的地まで連れて行ってもらうドライバーに迎えにきてもらっていました。
もちろん到着口にちゃんといてくれましたが、意外なことがありました。
英語の話せるドライバーの予定だったはずですが、スペイン語しか話せないドライバーが担当として来ていたのです。
どうやら英語は全くダメなようでした。
最初から完全にスペイン語で話しかけてきました。
といっても南米ではイミグレーションでスペイン語しか通じないということもあったので、そこまで驚きはありませんでした。
そんなことで、数時間スペイン語でのやり取りを強いられました。
といってもドライバーは気のいい人の良さそうな陽気なおじさんで、あまり心配するようなことはありませんでした。
言葉はスペイン語ですが、こちらに伝わるようにゆっくり話してくれているようでした。
そうすると何となく理解できるものです。
こちらもほんの少し覚えたスペイン語の単語を駆使して、それなりにコミュニケーションをとることができました。
結果的に困るようなことは一切ありませんでした。
それどころか下手に英語でやり取りをしてくれるよりも、意思疎通ができている感覚すらありました。
そこで、何かの本でコミュニケーションにおいて中米は比較的行間を読む文化であると書いてあったことを思い出しました。
もともと非言語的なやり取りを重視しているのかもしれません。
日本と相通づる背景があったからこそ意思疎通が滞りなくできたのでしょう。
お互いに理解しようとする気持ちと伝えようとする気持ちがコミュニケーションの基本であることを体感を持って再認識できたのでした。
谷孝祐
2014.7.31 22:16