夜の暗い日本 | 3年前のしこうの楽しみ

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帰国して今までには感じたことがないことを感じました。
帰りの高速道路が暗いのです。
日本は夜でも明るいというイメージを持っていたのですが、そのイメージほどは明るく思えなかったのです。

同時にドイツで感じたのと似たような不安感の蔓延を感じたので、それが原因なのかと推測しました。
どうも社会に先行き不安があるように見えたのです。
いつもそうであるといえばそうなのかもしれませんが、それが明確に認識できたようでした。
それが、実際の明るさよりも暗く見せたのかもしれません。

しかし、ふと違う要因に気づきました。
ドイツでの高速運転で動体視力が上がったのか、今までよりも景色がゆっくり流れていくのです。
それと共に、視点が合っている位置が違うことを発見しました。
日中と同じように正面の空間に合っているのです。

もちろんそこには光源がありません。
だから眼球に入ってくる光量が減って暗く感じたのでしょう。
逆に、どうやら今までは電灯にある程度視線が向いていたようです。

たしかに、光るものに視線や意識が行きやすいのは、人間の一般的な習性かもしれません。
しかし、よく考えれば光るものに意識がいけばいくほど、見るべき暗いところは見えにくくなります。
視界の中に入ってくる光源の方に意識がいきがちになり、正面の中心は見ているようで完全には見えていないことになります。

これは、目の前の景色を厳密には正確にとらえていないことになるでしょう。
問題が起きるほどのものでもないのかもしれませんが、潜在的な危険度は上がるかもしれません。
面白いもので、これに気づくと、暗いながらも今までよりも日中と同じように見える感覚があるのです。

光の有無に縛られず、より視界の中をフラットにとらえていこうと思います。

谷孝祐
2014.3.21 2:23