好きな時間を増やす | 3年前のしこうの楽しみ

3年前のしこうの楽しみ

ブログの説明を入力します。

美容院に行きました。
珍しくお客さんが少なく貸し切り状態でした。
カットしてヘッドスパをしたあと、席に戻って鏡を見ながら感じたことがありました。

それは、自分は案外この時間が好きであるということでした。
リラクゼーションを意識したコンセプトと思われるこの店内は、感覚的な居心地の良さが演出されています。
以前は美容院に行くと疲れて帰ってきたのですが、このお店に通うようになってからはそのようなことがなくなりました。

そして、次第にリラックスする場所に変わっていたようです。
それは、スパのトリートメントを受けに行く時と変わらない心持ちであることからも推測されます。
その原因は設えの影響とも考えられますが、一番は香りの演出なのかもしれません。

使っているプロダクトにもこだわっていて、極力オーガニックの香りの良いものしか取り入れていないので、店内の香りがスパと同じようにも思います。
昨年夏に移転してからは、実際にフルボディーのトリートメントもテーラーメードで受けられるようになったので、なおさらその傾向が強くなったのでしょう。

また、定期的に行くところでもあるので、自分の状態をはかる良い定点になっているのかもしれません。
そして、この気づきとともに、好きな時間を増やすことの意義を感じました。
もしかしたら、好きなことよりも好きな時間の方が人は認識しやすいのではないかと思ったのです。

好きなことは観念的に思考で作り出しやすいものですが、好きな時間はより感覚に根ざしていて自分に嘘をつきにくい性質があるように思います。
一見、好きなことだけをやると全てが好きな時間になるようにも思いますが、実際にはそうでない可能性がある一方、全てを好きな時間にすることができたなら、好きなことしかやっていないという状況が確実に生まれそうです。

もし、これが真実ならば、好きなことをしようとするよりも、好きな時間を増そうとすることの方が、効果的な意図なように思ったのでした。
少なくとも、こちらの方が有効な人はいることでしょう。

谷 孝祐
2014.1.21 23:23