スライド型コミュニケーション | 3年前のしこうの楽しみ

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騙されることを許容しつつ承認しないという立ち位置への移行に伴って、気づいたことがありました。
それは、騙されるパターンがどのようなものかということです。

振り返ればパターンがあることは明確ですが、許容と同じだけ承認していたためにそこに明確には意識がむかず、 ぼんやりとしかとらえられていなかったようです。
そして、これはコミュニケーションに対する気づきでもありました。

つまり、コミュニケーションにおいて翻弄されるパターンとも一致していたということです。
単純に相手の言っていることを聴こうとしすぎているというように片付けていたのですが、 もう少し深める必要があったようです。

それは、往々にしてコミュニケーションが得意でない相手に対して起こります。
このような相手は、本人もコミュニケーションに苦手意識を持っていたりするでしょう。
そして、言いたいことがちゃんと表現できないと感じている傾向があります。

ここが盲点でした。
よく考えれば、言いたいことをちゃんと表現できていないと感じるのは本人の顕在意識であり、 潜在意識的には表現できている可能性があるのです。

つまり、言い間違えに本音が出ると言われるように、 そのような相手がうまく表現できていないと感じている時ほど本音が出ている可能性があるということです。

しかし、今まではそのような場面において、相手が顕在意識的に本当に言いたいことを理解しようと務めていました。
ところが、今回思い出してあとから精査してみると、このような見方ができることが明らかになったのでした。

確かにコミュニケーションの得意な人は自分自身をそれなりに理解している人であり、 発言に不一致感があるときにその場で本人が気づくことが多いように思います。

しかし、コミュニケーションが苦手な人はこの不一致に気付かず、もし相手が気づいて指摘しても、 その場での都合の良い方に訂正するということがあるでしょう。
そういうことが言いたいのではないという具合にです。

そして、内容がスライドしていってしまいます。
個人的には、このスライドにその場で気づけなかったことが多かったようです。
そして、論旨から外れた結論に納得してしまうというパターンでした。

思い返せば、イスタンブールの絨毯屋で騙された時もこのパターンがあったように見受けられます。
ちゃんと意識していきたいと思います。

2013.11.30 10:25 谷孝祐