リアルすぎた夢路 | 3年前のしこうの楽しみ

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夢を見ました。
ロマネコンティを飲む夢です。

それは予定通りの正夢でした。
夢の約半日後、85、つまり1985年収穫のぶどうで作られたロマネコンティをいただきました。
ロマネコンティは神が与えしぶどうによって作られたと言われることもある高級ワインです。

最も高価なワインといっても良いかもしれませんが、それはあくまでイメージであって、昨今では同じくらい、またはより高価なものも存在しているように思います。
それでも値段の比較はさておき、完成度の高さと完璧性は軍を抜いていて、個人的には最もリーズナブルなワインと表現しても良いのではないかと思ってしまうくらいです。

さて、85の味わいですが、もちろんロマネコンティの完璧さと香りの素晴らしさ、繊細さは忘れずに、どこか力強さも加わっているような印象でした。
ここまで熟成の進んだものをいただくのは初めてだったので、新たな感覚を刺激されたように思います。
ほんの少しでも口に含めば、その高貴かつ無骨な香りが全身を駆け巡り、衝撃を与えずに全細胞に染み入るように体を微細に振動させ、軽さをもって消えゆくようでありながら、それを含んだ口の中には、飲み終えているにも関わらず永久に香りが消えないような恒久性を残しつつ、無色透明な華やかさを感じることができます。

まるで、軽さと重さ、彩りと無味乾燥、繊細さと力強さ、朝日のような明るさと漆黒の闇、複雑さとシンプルさなどといった一見相反する要素を同じだけ持ち合わせているようでもあり、全く何も持ち合わせていないようでもあるといった、不完全な完璧を伝え続けているようでした。
インパクトはそこまで強くはないものの印象は強烈、といっても刺激のない、かといって不思議さも全くないいたって普通にそこにあるといった感じです。
そういった全ての要素のバランスが、絶妙な完璧さを感じさせるのでしょう。

やっぱりこれが最高なのだと思いもしないくらい別格で、そういえば以前にも、「ロマネコンティがワインなのであれば他の全てのワインはワインとは呼べなく、他のワインをワインと呼ぶのであればロマネコンティはワインとは言えない」と感じたことを思い出しました。
それぐらい比較できない存在であることを改めて感じつつ、唯一無二のものでありながら再現性のある普遍さを持ち合わせていることを感じつつ、夢の中で全く同じ味わいを体験していたことを思い出したのでした。

ロマネコンティは、夢に明確に出てくるほど、潜在意識に対する影響が強いということなのでしょうか。

2012.12.20 01:02 谷孝祐