有言実行と不言実行 | 3年前のしこうの楽しみ

3年前のしこうの楽しみ

ブログの説明を入力します。

信頼関係を築くための基本として、実際に行動できるかどうかということが基本にあると思う。
言ったことをやる人か否かということは、信頼関係を築けるかどうかに大きく影響を与えるということだ。
最近まで、特別な事情を抜きにして、言ったことを行うのは当たり前だと思っていた。

しかし、案外できていない人も多いのかもしれないと感じることもある。
客観的にとらえれば、人間が生まれながらにそれができのであれば、わざわざそのような教えは生まれてこないはずで、成長過程で学ぶこととなる。

ということは、ちゃんと学んでいない場合、習慣になっていないことはあるだろう。
自分のことを思い返しても、中学時代に有言実行とか不言実行という概念を学んで、自主的にトレーニングした記憶がある。

そもそも、自分の言ったことを正しく覚えていなかったり、言ったつもりのないことを無意識に言っていたりということもあるわけで、そちらの方が人間らしいととらえることもできなくはない。
だからこそ有言実行が信頼を生むのかもしれない。

では、トレーニングするにあたってどちらが簡単なのだろうか。
これが案外難しい問題だ。

言ったことを必ず行うためには、自分のできることを的確に理解している必要があり、守りに入ってしまうと安全にできることしか行わなくなってしまう可能性がある。
言わずに行うには、相手が求めることを的確に察知する必要があり、推し量れないまま何もできなかったり、相手が求めていないことを行って幻滅したりというリスクがある。
ひどい場合は、その相手を責めることで自分を正当化してしまう場合もある。

どちらにせよ、己を知るか、相手を知るかということであり、己を知らなければ相手も知ることができないし、相手を知らなければ己を知ることもできないというジレンマの中でバランスして変化しにくいように思う。
ということは、得意な方をしっかり意識しながらどちらの力も上げていくことが良いのかもしれない。

または、幻滅しないという前提で、不言実行でチャレンジし、できるということがわかったことを有言実行にしていくという方法もありだろう。
一番遅いけれど、安全な範囲から有言実行を始め、次第に自分のギリギリのラインに近づけていくやり方もある。

ただし、いずれにせよ、この価値観だけで人を評価するようになってしまわぬよう注意が必要かもしれない。

2012.9.23 09:49 谷孝祐