車で行くことの意味 | 3年前のしこうの楽しみ

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今回の東北行きは、本家のお墓参りが目的でした。
ほぼ毎年行っているのですが、例年は飛行機で行っていました。
飛行機で行くと日帰りでも可能で、非常に便利でした。

しかし、今回は何となくその選択が安易なように思えて、車で行くことにしました。
時期が時期だったので、渋滞や混雑も多く、なかなか疲れましたが、その意味もあったように思います。

もちろん敢えて大変な方法で達成感を得るというニュアンスもあるかもしれませんが、それだけでもなさそうでした。
陸路で行くことで、その土地との縁が深まるような感覚があり、今までよりも身近に感じられるようになりました。

今まで、心理的に遠い土地だった東北地方が正確な距離感でとらえられるようになりました。
よく考えればおかしな話で、名古屋と仙台では東京からの距離は大差ないのに名古屋の方が身近に感じていたし、その他の東北の都市も実際の距離以上に遠く感じていました。

そのように感じていた理由は、文化的な距離感とか人の移動の多さとかいろいろあると思いますが、正確な距離認識を持つことで、よりその文化を体感しやすくなるように感じます。
そしてその連続性と非連続性の微妙なニュアンスをとらえやすくなります。
それは、相似点と相違点の変化と融合という形でとらえることもできるかもしれません。

簡単に表現すると、ある場所とある場所の文化の関連性と、場所を増やして見たときの色分けがとらえやすくなるというところでしょうか。
とにかく、車で行くことで、飛行機で行く以上に受けとるものが多かった旅になりました。

そういえば、案外、目的地を自分の車で移動する自由という要素も受け取ることを手伝っているのかもしれません。

2012.8.19 10:56 谷孝祐