デルフト眺望 | 3年前のしこうの楽しみ

3年前のしこうの楽しみ

ブログの説明を入力します。

ベルギー北部のアントワープにて、工場にしては豪華で品のある、ヨーロッパ初の活版印刷新聞を発行したという所を見学したのち、オランダへ入国しました。

車の場合、入国といっても見逃したら気づかないくらいの看板があるだけで、まったく何もなく、日本で言ったら隣の県に入ったという程度の感覚です。
因みに、ルクセンブルクからベルギーはもっと看板が小さかったのか、気づきませんでした。

オランダでは、キンデルダイクで、定番ですが思ったよりも圧巻の風車を見たあとに、フェルメールゆかりのデルフトを訪ねたのち、デンハーグのマウリッツ美術館に向かいました。
もちろん目的はフェルメール。
ここでは、代表的な作品が二つ所蔵されています。

しかし、、、たどり着くと改装修復工事中。
諦めかけましたが、市立美術館で一部が見れるとのこと、そちらに向かいました。

結果的に、耳飾りの少女に会うことはできませんでしたが、デルフト眺望にはお目にかかることができました。
写真や複製で何度か見てきましたが、実物は明らかに違う印象がありました。
何となく可愛らしいような、空気感よりは営みを表現しているような、風景画といっても人物画に通じる何かを感じました。

また、今のデルフトに行ってきたばかりだったので、タイムスリップして当時の声が聞こえそうな印象もありました。
ルーブルのモナリザも然りですが、どんなに写真などで知っていても、実物は明らかに異なる輝きと存在感を放ち、本物を知らなければその良さは決して分かりえないような感じがしました。

ただ、本拠地ではなかったわけで、どことなく本領発揮できていないような他人行儀のような感じもありました。
やはり最高のものは、あるべき場所で味わうことで本来の姿がわかるのでしょう。
そのために耳飾りの少女は不在だったのかもしれません。

そのあと、アムステルダムに移動してオランダの街並みを数カ所体験したわけですが、長崎のハウステンボスは本当に良く再現されていると実感しました。
違いといえば生活感や背景程度でしょうか。

参考になったと思われるデルフトは、雰囲気も街の作りも非常に似通っていました。
そしてそれが持つ良さも、、

2012.6.25 08:17 谷孝祐