シャトー訪問 | 3年前のしこうの楽しみ

3年前のしこうの楽しみ

ブログの説明を入力します。

今日は、朝からシャトー巡りでした。
基本的なパターンとしては、畑やセラーなどを案内してもらってからテイスティングという流れでした。
途中のシャトーで聞いた話、一般的には一日に二件くらいまわるそうですが、六箇所まわりました。
視覚的な効果も含め、ほぼ一日中、ワインを口にしていたような印象です。
中々大変でしたが、面白かったです。

想像以上にシャトーごとに個性が異なり、クラシカルなところもあればシンプルなところ、スタイリッシュなところ、斬新的なところなどそれぞれに個性がありました。
それと同時に、そこで働く人も、どことなくそれぞれの個性にあった人が集まっているようでした。

こう言ってしまうと当たり前のような感じもしますが、一般的な集団の比ではなく、圧倒的にその傾向が強いように思います。
これは、長年同じワインを扱っていると、自ずと人格としての性質が似てくるからでしょうか。

確かにその傾向はあるように感じます。
そう言ったら、非常に狭い世界なのかもしれません。
そういう意味では、やはり超一流のシャトーはインターナショナルな雰囲気があったように思います。
また、風格や気品があったりもします。
そうでないところは、その自分の持つ世界観に感化されていて、それがそこのアジとなっているように見えます。

こういった要素もワインの味に影響を与えていることを思うと、ワインを楽しむ時の感覚が変わるように思いました。
一日にたくさん回ったからこそ、それぞれの違いを鮮明に感じられたのでしょう。
一日にたくさんの世界を覗き見た、そんな日でした。

少し残念なのが、全体的に土地自体が生き生きとしていない感じがすることでした。
もちろん土壌としては、最高であり、しっかり管理されていますが、ぶどうやワインとは十分に対話がなされているものの、それを生み出す土地とはあまりなされていないのかもしれません。

そういった意味では、近年、高騰したワインの方が、土地の元気があったように思います。
全体として土地としての活気を取り戻して欲しいものです。

2012.6.19 15:43 谷孝祐