抹消される時間 | 3年前のしこうの楽しみ

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今日は、フランスの田舎のラカーヴというところにあるホテルから、14時のボルドー空港の待ち合わせまで、約200キロの移動でした。
その途中、先史時代の壁画がある洞窟に寄ろうと思っていました。
時間が読めないので一時間半ほど余裕を持って。

しかし、ホテルを出発しようと思ったところで、突発的な出来事があり、また、レンタカーのタイヤの空気圧が極端に低下していたりと、対処が必要になり、一時間ほど出発が遅れました。

さらに、田舎の道は分かりづらく、結果的に世界で最も美しい村リストに載っている村を通過したり、古城を見れたりと良かったのですが、最短経路で行くことができなく、洞窟を覧る時間が十分に取れなくなってしまいました。

予定を変更して、レゼジーという街に少しだけ寄ることにしました。
レゼジーは、ヨーロッパ考古学の中心地であり、クロマニョン人が発見された場所です。
短時間で国立の先史博物館に行きました。
たくさんの出土品が展示されていて、もしかしたら洞窟の壁画を見る以上に、先史時代の文化に触れられたのかもしれません。

もし、洞窟に行くのならレゼジーには立ち寄っていなかったので。
因みにこのエリアで一番有名なのは、恐らく、ラスコーの壁画だと思います。
ということで、ボルドー空港には14時の2分前に到着。
無事間に合いました。

今回に限らず、余裕を持って予定を組むと、突発的な出来事で時間を費やし、ギリギリセーフということが良くあります。
余裕を作った分、その余地に思いがけない出来事が入りこんでくる感じです。
特に今回の旅では顕著に感じます。

確かに、余裕をもって行動しようとするのは、間に合わないかもしれないという恐れからくるものでしょう。
最初から間に合うことに確信が持てていたら、そこまで余裕を作ることもないでしょう。
海外においても、この恐れを手放すことを要求されているのでしょうか。

実際、止むを得ずギリギリの行程を組んでいる時の方がスムーズです。
また、日本では信頼して手放せているものが、海外ではそうでない部分があることは認めます。
どこにいても信頼し手放せるように、自己対話していこうと思います。

2012.6.18 07:21 谷孝祐