先日、銀座でやっているフェルメールセンターに立ち寄りました。
複製ではありますが、ほぼ全作品を時代を追って見れるということで、一度行ってみたいと思っていたところでした。
複製といっても、リクリエイトという新しい技術を使っているとのことで、作品が書かれて間もない頃の状態を再現しているそうです。
通常の複製よりは格段に精密でした。
一番良かったのは、個人蔵の作品も再現されていたことです。
実物を見たことがある作品もあり、最初は残念な印象がありましたが、心持ちを変えて、無意識的に実物と比べないようにして見ると、とても印象が良くなったのは新たな発見でした。
その勢いで、ショップで同レベルの複製画を買いそうになりました。
人は見たいように見るということと、反応的購買をすることを同時に見つめ直すことができました。
同じ日の夜、そこまで有名ではない現存画家の絵を見る機会がありました。
原画にしかない良さを感じつつ、どちらが良いか評価しきれない難しさがあるように思いました。
少なくとも個人的には、デジタルにはない良さにひかれますが。
デジタルがリアルのレベルに追いつくことがないとも言えないと思います。
2012.4.27 22:48 谷孝祐