私が22歳の頃

大阪のM電器の

ラジオ事業部に入社した。

 

営業技術部門に配属され

Y主任の下で仕事を始めた。

Y主任は、技術者で

仕事が出来て

とても厳しい人だった。

相手に考えさせて

改めさせる上司だった。

 

その職場で

ラジオについての

・顧客からの電話対応

・手紙による回答

・顧客宅への直接出張修理

等を担当していた。

 

毎日とても多忙な日々を

送っていた。

 

特に直接お客様と話する

電話応対で叱られた。

 

終わってから

「棚橋君。こっちに来なさい。」と

主任席に呼ばれた。

「今の君の電話応対は、

お客様の立場で対応していない。

メーカーの立場で話をしている。

それでは、ダメだ!」

 

「自社商品に自信を持って

話することは、

とても大切だが

君の今の話からは

・私どもとか

・我が社とか

・私とか

私、私が多すぎる。

 

お客様との対話の中では

相手の言い分を良く聞いて

出来るだけ「私」という

言葉を使わずに

対話の中に「あなた」とか

「相手の名前」で呼んであげる

習慣をつけなさい。

 

営業という仕事は

どんな相手でも

人を好きになり、他人に関心を

持つことなんだ。

自分を認めて貰う為には

相手を認めてあげることだ。

わかった。」

と教えられた。

 

恐い上司だったが

いい人生の教訓を

仕事を通じて

学ばさせて貰った。

 

色々と為になる

過去の想い出話も

まだ、ありますので

順次UPさせて戴きます。