本番ラッシュがひと段落した日、
師匠のお墓参りに行きました。
窓際のトットちゃんが映画になったことで
先生を知る方が増えたのか
ここ数か月で4年も前に書いたアメブロの記事を
検索される機会が驚くほど増えました。
私も映画を観て、また出版された続編を読み、
お父さんとしての先生や時代背景を知り、
その愛情を自分のレッスンに重ねたりして。
12月に演奏会場としてお借りした
カニングハムハウスに飾ってあった
彼にその可能性を確認できたりして。
おまけに私がここ数年抱えていた願いを彼に繋げてもらう出来事もあって。途切れなく演奏をやらせて頂けている感謝と色々を報告しに伺って来ました。
敬虔なるクリスチャンな先生ですがお墓は、
とあるお寺にあります。
昭和45年に嫁いでいらいしたお寺の奥様は
当時の先生をご存じで。
先生は何となくお寺が苦手で来るのを嫌がっていたけれど、夏の暑い日に熱い昆布茶をお出ししたら
「こんなに美味しいものがあるんだね!今度来たらまた出してね」と喜ばれたことや、
昔は本当に日本一のバイオリニストと呼ばれていて、今は「徹子さんのお父さん」だけれども当時は「守綱さんの娘さん」と言われていたほど先生の存在が大きかったことや、黒柳家の懐かしい話を教えて下さいました。
私は先生が「誰も見ていなかったら
お皿ごと舐めてしまいたいんだ」と
大好物だった明治のブルガリアヨーグルトを
お供えに持参していたのだけど。
「お墓の前で開けていいわよ。
先生と一緒に食べていらっしゃい」と仰るので。
おことばに甘え、強風に煽られつつ先生とヨーグルトをお腹いっぱい食べて来ました。
浜松の楽器博物館にあったダルシマーという楽器が、徹子さんのお母さまである朝さんが
我が家にプレゼントしてくださったアンティークの宝石箱の柄の雰囲気に似ていて気になりました。
久しぶりに行ったお寺の周りは、
10年ほど前から色々と生まれ変わり
今やすっかりお洒落な街になっていました。
焼きたてカヌレを買って
別のお寺のミモザを見て。
また行こう。ヨーグルトを持って。