縮毛矯正って何か親父に聞かれた

縮毛矯正が何か親父に聞かれた

男は言った

「縮毛矯正って何なんや？」

お

親父

知らんの？

えっ、ちょ、知らんの？

息子が日々職人として命を削って取り組んでいる縮毛矯正が、何かも知らんの？

おれは建築のことかなり知ってるつもりやで？えっ

知らんの？

はい。それがうちの親父殿でございます。

息子たちが何をしているのかは、正直あんまり分かっていません。興味があるのは元気なのかとか、最低限の稼ぎはあるのかとか、あと女性関係は一番テンション上げて聞いてきます。しかし、縮毛矯正が何なのかは分かっていませんでした。

縮毛って、それはなんや髪をどうするんやくせ毛のことか？パーマなんか？なんや！（この人に説明するの難そう、、、）

とか、言うてたので、ちゃんと説明しておきました。うねったくせ毛を真っ直ぐにする技術やでって。ストレートヘアにするやつやでって。くせ毛の人は、特に女の子はめちゃくちゃ悩んでんねんでって。切実に、くせ毛や髪質をどうにかしたいって思ってんねんでって。ちゃんと説明しておきました。もーほんまに、何で知らんかな。今さらすぎる。でも、まあ分からんか。男性は縮毛矯正する人少ないですからね。親父は昔パンチパーマしてましたけど。関係ないか

みなさん。安心してください。身近なお父さんに伝えれてないって、田中一輝の発信力、大丈夫なの？とか思わないでください。大丈夫です。実は、ぼくの仕事に対する姿勢や情熱の持ち方は、親父譲りなんです。ベースはこの縮毛矯正が何かも知らない、親父殿なんです。あなたの髪をどうにかする男の仕事とは、この縮毛矯正が何かも知らない親父の遺伝子によって、生み出されているのです。そう思うと、お客さまからしても他人事ではありませんね。ぼくの親父はあなたの親父ってことになります（ならない）

親父はかなり仕事人間で、いつもバリバリ働いてきました。20代から、今も同じくです。30歳で独立して、建築事務所をスタートさせました。やっぱりぼくの親父なので、似てて（ぼくが）怖いもの知らずで勢いがありました。独立前の気持ちも、何か自分でできそうやな、ほなやったるかみたいな感じだったらしいです。死ぬ気でやればなんとかなるやろって。確かに。そう思うで（同じかよ）

そんな親父は、建築家です。仕事の哲学というか、家づくりに対してどのように考えているのかとか、まあ日頃から聞くことはあったのですが、あまり詳しくは話していませんでした。どんなこだわりがあるのか、細部まで知りませんでした。今も知りませんけど。しかし自分たちが仕事をし始めてからというもの、少し垣間見える瞬間がありまして、あーなるほど流石やんって偉そうに関心したりしています。

なんか最近、会社のWEBサイトで「社長の独り言」というブログっぽいものを始めたらしくて、そこでもたまに仕事のこととか書いたりしてるんです。毎日ではないですが、2〜3日に一回更新していて、意外にも続いているらしいです。親父がぼくら息子3人にも、ちやんと読んでって言ってくるので、たまに読むのですが、そのブログで知れることが思ったより多くて驚いています。なんといか、、、そうやったんや！という気持ちになることが多くて、また親父の評価が上がりました（評価とか偉そうかよ息子）

それ、せっかくなので軽く載せますね。リンクは貼りませんが。

タイトル「建築のお話」