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息子が生まれてからの物語76話目
娘は小学生になっていて、
1年生から2年生になる間の春休み。
手術日の朝、娘をこども病院に連れていき、
息子に声を掛ける。
「しょうちゃん、頑張ってね」
息子は、
なぜ入院していて
これから何が起こるかも
わからない。
手術が決まってから
妻も私も何回か息子に声をかけていた。
「カニューレに痰が
詰まりにくくなるために
気管の穴を大きくする
手術をするんよ。
呼吸がしやすくなるし、
もし、カニューレが外れても
ちょっとだったら大丈夫になるよ」
息子は簡単な言葉ならわかるが、
こういう言葉を理解するのは難しい。
手術は午前中にある。
夕方、仕事を終え、
こども病院へ向かう。
気管孔拡大手術は無事に終っていた。
首の下の方の気管孔の周りには
血が滲んでいる。
見るからに痛ましい。
続く。
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