皆様、「ブルーウィロー」という陶磁器のパターンを
ご存知ですか。たぶん耳にされたことがあると思います。
”Blue Willow”は直訳すると「青い柳」。
白地に青色のペイントが使われています。
(英国製ブルーウィロー図の皿)
東洋風の建物、橋、家を囲むフェンス、桃の木、柳、空をとぶ2羽の鳥が象徴的に描かれています。
もともとは、1780年代に英国の転写銅板作者トーマス・ミントンが彫り、作った陶磁器類が始まりと言われています。スポードやローヤルドルトンが異国情緒にあふれる図柄を取り入れた食器を販売し、人気を博しました。
中国の「悲恋」の物語がモチーフになっています。ストーリーを詳しく知りたい方は、こちらへ↓
アジア的なモチーフは日本ではとくに目新しくなく流行らなかったようですが、輸出陶磁器には戦前からよく使われていました。
OJ屋敷にあるカップ&ソーサーにも同様の品があるのでご紹介します。
(「メイド・イン・オキュパイドジャパン」の裏印が入ったブルーウィローのセット
おそらく岐阜県美濃近辺で生産されたもの)
ところが、名古屋の中部陶器から同じようなモチーフながら、多彩な絵付けのセットが
同時期に輸出されていました。
悲恋という物語には、ブルー(青)が合うのでしょう。
ただ、異国情緒の「シノワズリ」(フランス語で中国風)という意味では、こちらの明るい絵付けの方がアピールするような気がします。
皆様のお好みは、どちらでしょうか?
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