20代の頃、バイト先のM君と飲んでいた時に教えてもらった、アンビリーバボーな話です。
M君と同じ大学の友人が、ある夜、彼に電話をかけて来たそうです。
「ねぇ!悪魔っていると思う?」
その友人がいうには、夜中(※何時かは忘れました)に合わせ鏡をすると、その中から悪魔が出てくるそうなのです。
友人は、人から「合わせ鏡を夜中にやると悪魔が出る」という話を聞いて、試しにやってみたそうなのです。
合わせ鏡をすると、鏡は無数に続きます。
しばらくその鏡の奥を眺めていると、なんか小さいものが、トコトコ駆け足で向かって来るのが見えたそうです。
するとあっという間に、目の前まで現れて、鏡の中からM君の友人の手を引っ張って鏡の中へ引き込もうとしたそうです。
「うわぁ~~~~~ッ!!」
驚いたその友人は、暴れます。
暴れた拍子に鏡は割れて、M君の友人は助かったそうです。
その時、鏡から出て来たやつの顔が、あの悪魔の顔でお馴染みの、山羊の顔をしたやつだったそうです。
だから彼は悪魔だと、すぐM君に云ったのでしょう。
さすがにこの話はM君も僕も、「んなワケね~だろぉ!」と思いましたが、自分で試す勇気はありませんでした。
数年後、行きつけのカットサロンで、超怖がりな美容師がいたので、その話を教えてあげました。
そしたら、その人の友人の理容師もまったく同じ体験をしたらしく、理容師さんに「悪魔が出た」と電話がかかってきたそうです。
その理容師さんは当時40歳くらい。
良い齢した大人が、久しぶりの友人への電話にそんな事言うために電話するのか?という疑問と、まったく別のルートで同じような体験談!
んなワケないだろう~と、思いつつ、理容師さんも僕も、深夜の合わせ鏡を試してみる勇気は無いのでありました。