土岐善麿の短歌 | 原稿用紙

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田中章義オフィシャルブログ

今朝の静岡新聞朝刊1面の「大自在」の記事で、

「十代に贈りたい心の名短歌100」(PHP研究所)から、

土岐善麿の短歌が紹介されている。

 

石川啄木の没後、歌集づくりに尽力し、

啄木を世に出した功績者の一人である土岐善麿は、

新聞社の社会部長だった時(1917年)に

東京・京都間のリレー競争「東海道駅伝徒歩競争」を創設し

これが「駅伝」の始まりとなったそうだ。

そんな土岐善麿は、

戦後、登呂遺跡で十首以上の短歌を詠んでいる。

 

佐佐木信綱らも詠んだ登呂遺跡の歌。

 

国破れて

いま掘り起こす登呂の跡

いにしへにたどる時のちからを(土岐善麿)

 

いにしへの

登呂村びとが仰ぎけむ

富士の神やまは

いまも空にそびゆ(土岐善麿)

 

 

日本各地にある「歌枕」で詠まれた作品を

今後もいろいろなところで

紹介していきたいと思っている。