新藤兼人監督が
脚本を書いて、監督も務めた
『一枚のハガキ』という映画を
一昨日、観る機会があった。
主催者のチラシには次のような文面が記されていた。
「 100歳で亡くなった新藤兼人監督は、
一生、反戦を訴えつづけてきました。
戦争が人間の尊厳を粉々にしてしまうことを
枯渇の叫びで遺していった監督。
79年前の8月、蝉しぐれの中で、
日本人は一体、何を考えていたのでしょうか 」
豊川悦司さん、大竹しのぶさん、津川雅彦さん、
六平直政さん、柄本明さん、倍賞美津子さん、大杉漣さんなど、
存在感のある俳優さんたちが出演し、
2011年に公開された映画『一枚のハガキ』。
1912年に広島で生まれた
新藤監督をはじめ、
さまざまなかたがたの思いが伝わる、
今こそ必要な映画なのだと思った。
2010年10月31日にクランクアップしたこの作品は、
新藤兼人監督の遺作となった。
今から12年前に
100歳でお亡くなりになった新藤監督。
今後も国内外で
『一枚のハガキ』が上映されていくことを願う。
新藤監督の集大成とも呼び得る作品なのだと語られる。
最後の場面に新藤監督が込めた、
黄金色の小麦畑を、私は決して忘れたくない。
新藤兼人監督作品『一枚のハガキ』公式サイト|トップ (archive.org)