NHKの「虎に翼」。
昭和10年、「共和事件」と呼ばれる大収賄事件が、世間を揺るがしました。現役の大臣、官僚、銀行マンなど、16人が逮捕されてしまいます。
その中の1人が、虎の父、直言。ところが、取り調べの段階で、自白してしまったものの、検察の作ったシナリオは、矛盾だらけである事が判明。
石田ゆり子が家宅捜査の際、着物中に隠し持っていて、押収されずに済んだ日記が、アリバイの証明になる事を思い付いた寅は、父の無罪の証明に奔走し、命まで狙われる事に。
ところが、父は、恩師や家族を守るために罪を被る事を心に決めていて、自白を覆そうとしない。トカゲの尻尾になりきろうと、既に腹を括っている。
そして、今日、その初公判。
罪状認否のところで、一度傍聴席の寅の方を振り向いて、「ごめんな、寅」と呟いたあと、改めて前を見据えて、いよいよ口を開きかけた所で、「つづく」に。
おい!
なんだよ、この寸止めは!
明日まで待てないって!
ネットは即座に沸騰。
直言は、罪をやっぱり認めてしまうのか?
それとも、一転、自白を覆して無罪を主張するのか?
あの「ごめんな」は、何を意味するのか?
やっぱり父さん、罪を被るから、「ごめん」なのか、それとも、検察に負けて「ごめん」な、でも、もう負けないぞ!なのか。
調べてみると、この事件は、昭和9年の「帝人事件」と呼ばれる実際の汚職事件がモチーフになっているようです。逮捕された人数も16人と帝人事件と全く一緒。更に、裏で糸を引いていた黒幕が、帝人事件では、平沼騏一郎(のちの総理大臣)と言われているのに対して、ドラマ中の、黒幕政治家の名前が「水沼淳三郎」。寄せ過ぎだろ!ってツッコミを入れたくなるくらい。
まあ、でも、こういう理不尽な事って全然過去の話じゃない。今普通に起こっているじゃないか。最近では、大川原化工機事件とか、厚労省の局長の誤認逮捕とか。袴田事件も同じだろうな。怖い。
兎に角。
明日の展開が楽しみ過ぎる。
私の予想では、お父さんは、全部覆して、罪を否認すると思います。