今日は定例に医局会。勉強会担当は、こどもクリニック院長の正木先生でした。テーマは「ビタミンDについて」でした。
ビタミンDは、細胞の核内で様々な重要な働きをすることが知られ、ここ数年、非常に注目されているビタミンです。イワシ、ブリ、カレイなどの魚類や、キクラゲ、しいたけなどのキノコ類に沢山含まれているそうですが、必要十分量をこうした食物だけから摂取することはほぼ不可能だと言われており、サプリメントを使うことが重要だと考えられています。
生殖医学の領域でも、ビタミンDは注目されています。血中ビタミンD濃度が低い患者さんに、サプリメントを使用することによって、体外受精(ART)の成功率は1.3〜1.4倍に改善すると報告されています。
更に、男性不妊患者に投与すると、精液所見が改善するというデータも紹介されていました。
更には、小児への影響はもっと大きいそうです。母乳だけでは、ビタミンDは不足してしまうので、乳児にもやはりサプリメントを使用するべきだそうです。
以下、ビタミンD欠乏が小児に及ぼす影響です。こんなに増えるのか!驚きでした。
講演の後の質疑応答でも、リモート参加の先生方からも沢山ご意見頂き、大変有意義な討議が出来ました。正木先生、素晴らしい講演を有難うございました。