NLP(神経言語プログラミング)には、ビリーフ(信念、信条、思い込み)を書きかえるテクニックが山のようにたくさんありますが、その多くは場所の確保や誰かの助けが必要で、決してお手軽とはいえないものばかりです。
そこで今回は、いつでも、どこでも、簡単にできて、予想以上に効果があるビリーフチェンジ・テクニックを紹介します。
わたしはこのビリーフチェンジ・テクニックを、自分のクライアントさんには、定期的なカウンセリングのセッションのインターバルに、日常生活の中でやってもらうことがあります。
(ステップ1)
自分の「制限となるビリーフ」の存在に意識的に気づく。
たとえば、「わたしはつねに完璧であるべき」「わたしはつねに人から認められなければならない」「わたしはいつも人より優れていなければならない」など。
(ステップ2)
「果たしてこのビリーフは、本当に、本当に真実だろうか?」と、自分に問いかけてみる。
すると、たいていは、正しいこともあるが、絶対的な真実ではないことに気づく。
(ステップ3)
「わたしがこのビリーフを真実だと信じている客観的な証拠は何だろうか?」と、自分に問いかけてみる。
何らかの証拠らしきものが見つかることもあるし、見つからないこともある。
(ステップ4)
「逆に、このビリーフが真実ではないと言える客観的な証拠は何だろうか?」と、自分に問いかけてみる。
たいていは、何個か見つかる。
(ステップ5)
「わたしはこのビリーフにとらわれて痛みやストレスを感じながら生きるのか、それとも、現実をありのままに受け入れることで自由な生き方を選ぶのか、どちらの人生を望んでいるのだろうか?」と、自分に問いかけてみる。
(ステップ6)
古い「制限となるビリーフ」に変わる、新しい「力づけとなるビリーフ」を作る。
たとえば、「自分のベストを尽くしたとき、わたしは満足する」「わたしの価値はわたしが決める」「わたしという人間は、他人とは比べようのない、この世でたった一人のユニークな存在だ」など。
新しいビリーフが、他の既存のビリーフ体系と葛藤しないように、できればここでエコロジーチェックをおこなう。
(ステップ7)
「もし仮に、新しいビリーフが全くの真実だとしたら、わたしはどのような物の見方や考え方、発言や行動をするだろうか?」といったように、日常生活のさまざまな場面で、新しい「力付けとなるビリーフ」のお試しコースを体験してみる。
(ステップ8)
お試しコースが気に入ったら、そのまま(ステップ7)のやり方で生活を続ける。
新しいビリーフが自分にとって役に立つものであれば、自然と無意識化されて潜在意識の中に定着する。
(以上)