MFが終わって一息ついて、さぁ練習再開と思った矢先に体調を崩してしまった
熱はないが、右目が真っ赤になり痛々しい充血(痛くはない)と喉の痛みがしばらく続き、ようやく回復してきた
そして、おととい約2週間ぶりに走った
身体はずっしりと重く、走り方を忘れたかのようだ、どんだけ体重増えたの?と思い測ってみたが、レース前にあれだけ落ちなかった体重が2キロ減っていた・・・
足首も完治には至らず、微妙に違和感と痛みがあり、どうしたもんかな
では③からの続きです
エイドを出る時に寒いかなと思ってアームカバーを装着して出発したが、すぐに暑くなってザックにしまう
富士登山競走のコースと平行するトレイルを浅間神社へ向かって緩い下りが続く
スピードが乗るので捻挫をしないように一歩一歩慎重に着地する場所を選びながら進む
一旦、小倉山のトレイルに入り再びロード、そして富士登山競走の駐車場となっている鐘山グランドを過ぎてしばらく走って再びトレイルへ
去年までは昼間通過のエヴァンゲリオンな丘を越えて鳥居地峠へ向かう
急登もあるが、距離は短い
コース脇に横になって小休止するランナーも目に付くようになる
この頃になると足攣りの気配もなくなり、精神的にかなり安定し、いいペースで進めた
鳥居地峠からロードに出て下りきったらエイドまではもう少し
F6忍野 97.4km
21時間40分12秒
区間タイム2時間39分39秒
給水をしてエイドの定番となった、バナナ、クリームパン、あんパンのセットをもらい補給
予定よりだいぶ遅れてしまったが、ずっと食べれているし体調も安定している
後半戦の走りをイメージし、フィニッシュタイムを考えていた
順調にいけば34時間台、ひょっとしたらギリギリ33時間台でフィニッシュできるかも・・・と
良くも悪くも想定通りいかないのが長距離レース、そんな考えと裏腹にまだまだ試練が待ち構えている事はこの時はまだ知るよしもない
次のエイドである山中湖きららまでは9.5キロと距離が短い、早めに休憩を切り上げてエイドを後にした
F5忍野out
21時間56分08秒
エイド滞在時間
15分56秒
エイドを出るとしばらくロードを走る、去年のコースとは違い、大平山がカットとなっている
ロードから林道に入り、高度を上げていく、しばらくして去年までのコースと合流すると、この区間最後のピークへ向けて長い長い木段を登る、地味にキツいが逆にいえばこの区間でちょっとキツいのはここだけ
登り切ったら石割山方面へ別れを告げて山中湖へ下ります
忍野を出てからほとんどひとり旅、下りは相変わらず歩きだが前後にあまりランナーがいないのか、抜かれもしないし誰にも追いつかない
別荘地みたいな所までくると再びロード、大きな通りに出た所にセブンイレブンがあって買い食いも可能だが、ここはスルー
湖畔のサイクリングロードに出ればエイドはすぐそこ
F6山中湖きらら 122.5km
23時間42分38秒
区間タイム
1時間46分30秒
豚汁をもらって、おにぎりもあったかな?記憶が曖昧それとバナナとパンもいただく
よく言われるのが、MF 100(UTMF)は山中湖きららからが本番という言葉
確かにそうかもしれない、ここから明神山を登り、杓子山を超えてゆく約25キロ、メンタルも体力的にもキツい、しっかりと補給して備えなければならない
ひと休みして、さぁ出発
エイドの出口へ向かう
出口の手前に仮眠用のテントがあった
ふと気になって立ち止まった
あれ?ちょっと眠いかも
テントに入るか(仮眠するか)どうするか少し悩んだけれど、先に進むのを優先してエイドをあとにした
F6山中湖きららout
24時間11分32秒
エイド滞在時間
28分54秒
エイドを出てすぐに明神山(鉄砲木の頭)1291mまで標高を上げる
高低差は約300m、人によってだと思いますが、この登りはそんなにキツくはない
山頂がしっかり見えていて、リズム良く進めば思ったよりもあっさりと山頂にたどり着く
しかしこの先はちょっと苦手意識があり、エイド間たった13.5キロだが、今まで上手く走れた記憶がない
小刻みなアップダウンが続き似たような景色がつづく
今年もやっぱり上手く走れなかった・・・
順調に越えたと思った明神山を過ぎると、突然強烈な睡魔に襲われた
知らないうちに意識が飛んでいる、完全に居眠り運転だ
気がつくとトレースを外れてしまっている
これは危ない、身の危険を感じて足を止めた
ザックからシャカシャカ(ジャケット)を出して羽織ってそのままコース脇に寝転んでしまった
どれくらい時間が経ったのだろう、あっという間に寝落ちしたようだ
時計を見ても寝ぼけて時間の計算がままならない
どうやら40分くらい寝てたらしい
猛烈な睡魔に屈してしまった
どこかで聞いたことのある「寝たら死ぬぞ」という言葉
もし遭難して、過酷な気象条件で体力も底を尽き
意識朦朧となり、そのまま目を閉じてしまった場合
こんな感じに帰らぬひととなってしまうのか
と、恐ろしくなった
コース上で居眠りをしてしまったのは今回、初めての経験である
再び歩き出す、山伏峠を過ぎると、痩せ尾根や危険箇所がいくつかある
そんな場所で再び猛烈な睡魔・・・
前半に体力を消耗し過ぎたか?
身体が強制的に停止しようとしているようだ
またもや横になり目を閉じた
今度は5分で目が覚めた
5分だったが、かなりスッキリした気持ちになった
そうこうしているうちにKAIのトップランナーがやってきた
圧倒的なスピード、後ろを気にしながら進むが、急登の連続でかなり参る
石割山の分岐が近づいたところで後ろに気配を感じて振り返るとズーミンが背後に迫っていた
コース脇に避ける
小さな身体が風を切り裂くようなスピードで走り抜けていった
圧倒的な存在感と迫力のある走りだった
鉄塔を過ぎてからは一気に下るが、足首の負担を最小限にしながら意識を集中して慎重に進む
しばらくして、ようやくエイドに到着した
F7二十曲峠 136km
ここにはエイドinの計測マットはない、エイドoutのみ
空がうっすらと明るくなってきた
エイドには去年に引き続き、チャペさんがボラの任務にあたっていて声をかけていただいた
お疲れモード、チャペさん写真ありがとうございます❗
かなり消耗してしまいましたが、食欲だけは健在でエイド食をひと通りいただく
どうやら睡魔は峠を越えたようだ
ベンチに座り休憩するが冷えてきそうなので、早めのリスタート
午前、雨予報も出ていたのでなるべく先に進みたいと思っていた
F7二十曲峠out
28時間53分00秒
区間タイム
4時間41分28秒
レポ⑤へ続く