UTMF2023@FUJI☆レポ④ | 思えば遠くへ来たもんだァ。いくぜ! UTMB

思えば遠くへ来たもんだァ。いくぜ! UTMB

トレランとランニングの特に代わり映えしないお話。本当は市民ランナーのグランドスラムをいつかは達成したいと考えているが、遠く及ばない今の現実。しかし一つでもクリア出来たら最高!

少しだけアキレス腱の痛みが引いてきました。


本格的なトレーニングは徐々に始めようと思います。




レポの続きです。


流血しているランナーに、声をかけて様子を伺う。


ガードをくぐる前の下りで転倒したとの事、この辺りの岩は溶岩なので、鋭利な部分もありカットしやすいのかも知れない。


このまま素通りは出来ない、ザックを下ろして救急セットを出して出来る限りの処置をはじめる。


額の傷は浅い感じだ、本人が処置したようで、ニューハレの膝用らしきテーピングで止血されている、頭を強く打ったのではないかと心配だったので、気持ち悪くないかとか、会話の受け答えで確認する。


若干小刻みに震えがある、寒さというより、動揺して震えが来てるようだ。


出血が目立つ左腕をティッシュで拭いてみると、前腕全体に擦過傷がありそこから出血してるようだ、見た感じはあまり深い傷では無さそうだ。


無理なら鳴沢氷穴まで戻って誘導の方がいるので救護に連絡してもらうことを薦めた。


ただ、その方はまだレースを諦めていないようです。


さっき抜いてきたランナーが次々と通り過ぎていきます、一応大丈夫かな?みたいな視線を感じますが、声を掛けてくれる方はいない。


ひとことくらい掛けてくれてもいいのになぁー、まさか僕が上下オレンジだからレスキューと勘違い・・・んな訳ないか。


冗談はさておき。


アルコールのコットンで傷口を消毒した、この後どうするか。


傷口をカバーするにはバンドエイドでは小さ過ぎるので、何か良い方法はないかなと考えた。


長いテーピングを持っていたのでそれで傷口をカバーすることにした。


ハサミでカットして、ケンシロウのバンデージのように腕にグルグルと巻き付けた。 


とりあえず見た目は出血も止まり何とかなった、後から考えてみるとワセリンも使えば良かったと思ったが、まぁ仕方ない。


転倒した際に、スマホとか落とした物はないか確認してもらう、スマホの作動チェックもする。


とりあえず、連絡の手段があれば大丈夫だろう、電波は届いているし、手前の精進湖エイドからは車なら時間もかからない。


彼も、この時間にこの場所にいるという事は実力もあるランナー、このピンチを自分でどう切り抜けるかだ。


もう一度聞いた。


「無理はしない方がいけど、大丈夫ですか?」


大丈夫とのことで僕も再びレースに戻った。


その後、彼がそこでリタイアしたのか、先に進んだのか、更にはフィニッシュ出来たのか・・・


気になったけど、名前も聞かなかった、ビブナンバーもわからないので確認する術はない。



五湖台まではそれほどキツい登りはない、所々は走りながら進む。


補給のためにジェルを無理やり食べたが、ちょっと厳しい。


固形の補給食はあまり持っていないのだが、エイドで貰ったお菓子と、ミックスナッツの小袋を幾つか持っていたので、それで繋いだ。

腹の足しにはあまりならないが、今回とても助かった、駄菓子屋でひと袋27円。

紅葉台、三湖台を過ぎて徐々に朝の気配がしてきた。

そんな時、またまたリコーダーの音色が・・・

まさか、まさかね・・・・







うそでしょ❗

マジか~

またまた🐼パンちゃん🐼登場。
暗闇に浮かびあがるパンちゃん、妙なテンション。

一体どういう事、さっき別の場所にいたよね、何人何頭?もいるのww

寝ないで移動してるのかぁ~凄いな。



五湖台を通過して、湖畔まで下ります、ここは一部スリップしやすい場所があるので注意しながら、下っていく。

ちょうど4、5人くらいの集団になったので引っ張ってもらいながら進んだ、それの方が一人で走るより断然楽である。

夜が明けました、河口湖と街並み。


下りの途中にある大嵐天神社、なんとなく手水に引き寄せられて、手洗いと口をすすぐ・・・


はずが、飲んじゃったww
まぁ大丈夫でしょう。

下り切るとロードへ、これがまた結構な距離。

こういう所は走らないといけないんだけど、なんてことない坂でも歩いてしまった。

この辺りはちょっと反省、平地は頑張って走る。

去年は天子カットで暗かったけど今年はもう明るいから、そろそろ富士急ハイランドのコースターとか見えるかなとか、思いながら走っていたけど、直前にならないと見えなかった、そのうち見慣れた景色になってもう少しでエイドです。

歩道橋を登り、その先を行くとコニファーフォレストの敷地に入ります。



F5富士急ハイランド(96.4km)
IN 15:55:42
時刻は6時25分
無茶苦茶重い(心配性なので)ドロップバッグを受け取って移動。

空気はヒンヤリ、身体が冷えるのでダウンを着込む。

間もなくしてモンマさんも到着。
まずは、取り急ぎガーミンの充電、5年目に突入した僕の935は、心拍もBluetoothもキャンセルしても、おそらく18時間くらいが限界なので2回くらいは充電しないといけない。

しかし!

充電の作法(バッテリーの連続した入り切りはNG)に失敗してしまい、ログが切れてしまった。

ここから改めてログを取ろう、距離と時間の計算がちょっと面倒になるけど仕方ない。

インナーとTシャツも交換、シューズを脱いでゴミを排出。

お腹がすいてたので持参したカップヌードルやエイド食をとにかくたくさん食べる、後半もジェルでの補給は難しそうなので出来るだけ詰め込む。




ちょっと食べ過ぎたかな、気持ち悪くなった⤵️




雨がポツポツ落ちてきた、雲行きが少し心配だ。

ずいぶん長居してしまった、身体が完全に冷える前に出発しよう。

F5富士急ハイランド
OUT 16:43:15
滞在時間47分

補給はあまり上手くいってないが、膝や足の痛みはない。
レポ⑤につづく。