「無指向性でもイイんじゃない?」
毎週お届けしていますこのコーナー、
manoca(Vo.)とmituca(Gt.)の音楽的ルーツ、
俺音の今に至るまでを知ってもらい興味を持ってもらうきっかけにしたいというものであります。
ですが、いかんせん私、タナbeeの音楽的知識や経験が浅く、
表現力も乏しいために一般的なCDレヴューのようにはいきません。
そもそも目的が異なるのでそのつもりもありませんが、
納得のいかない事、不思議に思う事があるかもしれませんが最後までお付き合い頂けるとありがたいです。
それでは今週はmanoca(Vo.)から、
「LOST TAPES / 憂歌団」
木村充揮 Official Site
1975年11月にデビューしたブルース・バンド。
結成は1970年、大阪。
1998年に無期限活動休止し現在に至る。
今回のアルバムは憂歌団がデビューする直前、
1975年の3月にレコーディングされた未発表音源。
何よりも驚くのはこの時、Vo.の木村充揮は20歳そこそこ、
既に完成いていたんじゃないかってくらいに出来上がっている。
(ライブの時も始めから出来上がっていたが、、、)
全くもって信じられない、恐ろしい。
で、次に驚くのは音質の良さ。
全てのテイクがスタジオでの一発録りの様だがよくもこれだけのコンディションで残っていたなと、デジタルリマスターの恩恵もあろうかと思うが、元が悪ければどうにもならないだろうし。
この時、この瞬間の空気感が見事に復元された素晴らしい音源。
この時代の、と言っても古臭いなんて事は全くなくて、
1曲目の「Key To The Highway」で速攻ノックアウト、
一発で木村充揮の世界に連れて行かれる。
2曲目、「君といつまでも」は加山雄三の曲。
このメルマガでまさか若大将の曲を聴くとは思いもしなかった、
原曲をちゃんと聞いたことはないがこの曲も見事なブルースに。
4曲目の「夜空を仰いで」も本当にいい。
途中、木村充揮が歌いながら笑ってしまう所なんかもこのアルバムの面白さの一つ。
現場の雰囲気がどんな感じか伝わってくる。
10曲目の「おそうじオバチャン」は発表当時、
差別的な歌であると放送禁止処分を受けたらしい。
彼らは決して差別的な目で見ていた訳でも、
そんな表現をした訳でもないだろうに。
処分を下した民放連が掃除婦に対して差別的な認識を持っていたって事の現れなんじゃない?
時代背景なんかもあったかもしれないけど。
この曲に「憂歌団」のブルースの真髄を見た気がする。
「音楽」は文字通り「音を楽しむ」と書いて音楽な訳で、
それがひしひしと伝わってくるアルバムだった。
以前メルマガに登場した「ナニワ・サリバンショー」で木村充揮が登場した時にも思ったが、
この人の存在感はいったい?
舞台から降りるとただの酔っ払いのオッチャンなんだが。
二年ほど前にライブで観た木村充揮も、
このアルバムで聴く木村充揮も印象は変わらない。
成長していないとかそんな失礼な事でなくて一貫しているって事だと思う。
1975年当時から今年で38年、
これだけの期間、通用するものを若干20歳の時点で形に出来ていた。
その事が素晴らしくもあり恐ろしい。
これだけ名曲が続くにも関わらずどれだけ聞いていても飽きる気配すら感じないのは何故だろう?
力の入り具合、テンションが心地良く聴き疲れしないからか?
そんな単純な事ではないかもしれないがとにかく時間の許す限り、
ずっと聞いていたくなるアルバム。
manocaの書く詩にも似たような所が感じられる、
時間をかければ理解してもらえると思う。
生き方というか、
精神的な部分で共鳴するものがあって好きなんだろう。
外見や表現の仕方が違うけど、
俺音の曲もよくよく聴いてもらえれば皆さんそれぞれ、
何かしら共通点を見いだしてもらえると思う。
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