
市長室のシェア、始めました。
公務での外出や出張が多く、最近なおさら増えてきて、「私がいない時の市長室のスペースがもったいないな~」と思っていました。なので、職員の皆さんとシェアすることにしました。どうぞ自由に使ってください。働き方改革、オフィス改革の一環。
3月は人事評価面談、人事異動に伴う事務引継ぎ、確定申告、オンライン会議、選挙事務などで市役所の会議室が慢性的に不足する状況にあります。実証実験にはうってつけの月ですね。
市長室の打ち合わせテーブルは6人まで利用可能。資料投影できるモニターもあります。職員限定、秘書係に要予約。
そして、3月7日からスタート!庁内で呼びかけたら、早速、デジタル推進課が最近企画している職員の皆さんのExcel研修が開催されました。早速のご利用ありがとうございます。この時、私はもちろん不在で、中学校の卒業証書授与式に行っていました。
そして、この様子をテレQさんが取材。私は卒業式に行くため、市長室を出るところでインタビューを受け、市長室シェアの意義を説明しました。
3月は年末調整などで大忙しの役所。会議室に空きがない!そんな中、福岡県の古賀市役所では市長室を職員でシェアするという取り組みをスタート。市長室は静かで特別な部屋だからか、研修がはかどったそうですよ。 pic.twitter.com/dT7CnWonFb
— テレQ報道部(福岡の最新ニュース) (@tvq_houdou7) March 7, 2025
なお、古賀市役所は働き方改革でペーパーレス化を徹底しており、市長室にも紙資料の重要書類はありません。これまで市長室に入る機会がなかった若手職員との距離感が縮まるかも。
人やモノ、場所、時間、スキルなどを共有し、効率化、合理化を図り、社会の持続可能性を高めるシェアリングエコノミー。みんなでアイデアを出してどんどん進めていきたいですね。
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古賀市内3中学校の卒業証書授与式が7日、挙行されました。卒業生の皆さん、保護者の皆さん、おめでとうございます。私は母校の古賀中学校へ。卒業生の答辞、合唱が素晴らしく、思いが伝わってきました。
卒業生や保護者の皆さんにお伝えした私の祝辞は以下になります。
卒業生の皆さん、保護者の皆様
春の訪れを感じるこの良き日に、卒業を迎えられた皆さん、おめでとうございます。希望に満ちた表情で、新たな未来へと踏み出していく皆さんの姿が、とても輝かしく見えます。
保護者の皆様におかれましては、これまでのお子様の成長を振り返り、感慨深い思いで今日の日を迎えられたことと思います。三年間にわたる学校生活への温かなご支援とご協力に感謝申し上げるとともに、お子様の門出を心よりお祝い申し上げます。
卒業生の皆さん、中学校生活では、新型コロナウィルス感染拡大をはじめ、学校生活における多様な問題を、仲間と共に「気づき、考え、行動」することで乗り越えることができたのではないでしょうか。その経験こそが皆さんの「生き抜く力」となり、これからの人生の大きな支えとなることと思います。
今、世界では戦争や争いが続き、多くの人々が苦しんでいます。しかし、争いからは何も生まれません。戦後八十年を迎える今年、この節目に私たちは平和の尊さを改めて見つめ直す必要があります。
昨年、「日本被団協」がノーベル平和賞を受賞したことは、平和への願いを訴え続けた方々の努力が世界に認められた大きな出来事でした。
また、古賀市で育った故中村哲さんは、アフガニスタンで医療や水路整備を行い、多くの人の命を救ってきました。その生き方は、今も多くの人に感動を与えています。中村さんが大切にしていた「一隅を照らす」という言葉には、自分がいる場所でできることを精一杯行い、人のために力を尽くす、という意味があります。平成二十八年に市で開かれた「みんなの人権セミナー」で、中村さんはこう語りました。「私にとっての一隅はアフガニスタンだった。世界中の人がそれぞれの一隅を見つけて、その隅を照らせば、世界中が照らされる。それが、きっと平和につながる。」
私たち一人ひとりができることは小さくても、誰かを思いやる行動がやがて社会を変える大きな力となり、未来をより優しく、明るくしていきます。どうか皆さんも、この言葉に込められた思いを受け継ぎ、未来へとつないでいってください。
これから皆さんは新しい環境での生活が始まります。新しい挑戦の中で、不安や壁に直面することもあるかもしれません。でも、困難な時こそ、自分を信じることを大切にしてください。そして、家族や友人、先生方など、皆さんを支える多くの存在を思い出してください。皆さんは一人ではありません。
最後に、子どもたちを支え、成長を見守ってくださった校長先生をはじめ、教職員の皆様に深く感謝申し上げます。本校のさらなる発展と、卒業生の皆さんの未来が明るく輝き続けることを心より願い、結びの言葉といたします。
令和七年三月七日
古賀市長 田辺 一城
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市政報告最新号を作成中。市長は行政実務でスケジュールがいっぱいになるのでなかなか自分の時間を作るのが難しく、貴重な隙間時間を活用し、構成の検討&執筆。うーん、紙幅は限界あり、伝えたいことを伝えるのが大変。レイアウトは大学時代の先輩がボランティアで。とてもありがたいことです。写真は過去の報告書。
それにしても最近はブログ、Facebook、note、X(Twitter)、Instagram、LINEによる発信にYouTubeチャンネルも加わり、文章執筆量が膨大に。一人の人間の時間には限界が…。新聞記者の経験を生かして頑張ろう💪
そして、ひそかに話題になるつつあるYouTubeの「田辺かずきチャンネル」、ぜひご登録ください!
焦がし商品、認定!生中継!
まさにダジャレですが、私が市長に就任する前から存在する正真正銘の古賀市ブランド。2月27日、FBSさんの情報番組「めんたいワイド」が中継する中、新たにTOMO Lab.さんの「炭薫る鶏そば」を認定しました。
今回、市長が現地で実食の上、認定の可否を判断してほしい!とのご依頼をいただき、出演しました。私もランチでよく食べており、もちろん認定!美味しいので皆さんもぜひ!
現地に来ていただいた土井祥平さん、中谷萌アナウンサーをはじめめんたいワイドの皆さん、ありがとうございました!
そして放送後、とても多くの反響をいただき、ありがとうございます。高校演劇部、大学放送研究会の政治家としてなんでもやります。盛り上げます。オファーお待ちしています(笑)
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多胎家庭の支援を強化へ。
2025年度の施政方針では「6.誰もが生きやすい社会とチルドレン・ファースト」で、多胎支援について多くの字数を割いて書きました。その中で双子を育てる牛島智絵さんのケースを紹介。リンク先の朝日新聞の記事でも牛島さんの活動が取り上げられています。こちら。
この間、牛島さんをはじめ双子などを育てるお母さんたちと私自身が交流する中で、多胎家庭の実情を知りました。昨夏には多胎シンポジウムに登壇し、私から男性の育休取得促進の重要性をお伝えするとともに、パネルディスカッションでピアサポートの重要性を学ばせていただきました。
施政方針の当該部分は以下になります。
<多胎支援>
昨年7月、福岡市内で開催された「多胎シンポジウム」で登壇しました。当事者である多胎経験者の皆さんと意見を交わす中で、多胎家庭に伴走、傾聴、助言するピアサポートの体制をつくる重要性について理解を深めることができました。
多胎家庭を支える一般社団法人「tatamama」の牛島智絵代表理事や一般社団法人日本多胎支援協会の太田ひろみ理事によると、双子の早産リスクは単胎の10倍、低体重が7割とされ、医学的リスクが高く、まずは「無事に出産すること」を強く意識することになります。
そして、育児にかける時間が驚異的です。一般的に産後1年の場合、1人の赤ちゃんの授乳や抱っこ、おむつ替えを合わせると1日で8時間25分かかるとされます。双子の場合、それぞれの赤ちゃんでそれぞれのペースでこれらが訪れるので、倍の時間の約17時間、さらに沐浴1時間を入れると1日約18時間を育児にかけていることになります。さらに、夜泣きもばらばらなので、特に母親の負担は大きく、自身も双子を育てる牛島さんの産後26日目の24時間の記録を見ると、睡眠時間はわずか1時間が3回取れた程度です。まさに文字通り寝食を忘れて家事・育児に奔走している厳しい状況が分かります。加えて、外出時などの安全面のリスクも高いとされます。
このため、古賀市として独自に産後ケアの利用者負担軽減や産前産後ヘルパーの支援内容を拡充するとともに、民間団体と連携したピアサポートの実施を検討します。
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施政方針演説の全文はこちらをご参照ください。
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古賀市公式YouTubeを紹介しながらのシティプロモーションの意義から始まり、ジェンダー平等に向けた男性の意識改革の重要性、さらには市民サービスを向上させるための働き方改革推進へと話を展開。まだまだ続きます。
3日夜、対話集会を鹿部区で開催。成人学級にお招きいただきました。
古賀市内の6カ所で進めている工業・物流団地の形成&居住機能の強化のための都市開発と、農業基盤整備の拡大について詳しく解説。さらには、古賀駅周辺活性化に向けての東口エリアの開発の進捗状況、千鳥駅東口のロータリー整備がまもなく完了することもお伝えしました。
いずれのテーマも参加者の皆さんが強く関心を持っていただき、私の報告に続く質疑応答も活発。自治会をはじめとするコミュニティの活性化と「場」の多様化の大切さ、学校教育の現場におけるデジタル導入、都市開発と農業振興の調和、上下水道などのインフラの老朽化対策、脱炭素推進をはじめとする環境行政、市民体育館の千鳥ヶ池公園への新築移転、公民連携による地域活性化、地元の具体的な課題など盛りだくさん。予定時間をオーバーする2時間超。今後の市政運営につなげていきます。ありがとうございます。
なお、この対話集会は「古賀市まちづくり出前講座」の一環。これまでも自治会や商工会の部会、子育て中のお母さんグループなど様々なケースでご利用いただいています。講座一覧の「No.1」です。ぜひお申し込みください。こちら。
そして、紹介した古賀市公式YouTubeチャンネル「ここ古賀チャンネル」はこちらです!皆さんもぜひチャンネル登録といいねをお願いします!
古賀市は独自に「子育て支援休暇」を新設します。子どもが中学校就学前までの職員を対象に、勤務時間を1日最大2時間短縮できるようにします。障がいなどの事情がある場合、最大4時間可能とします。
公務員離れが加速する中、働き方改革の一環で職員の仕事と育児の両立を推進し、市民サービス向上のための中長期的な人材確保、政策立案機能の強化などがねらい。東京都など先行自治体よりも柔軟な内容で、社会全体に機運が広がってほしいと考えています。
条例改正案を2月20日に開会した市議会定例会に提案しており、可決いただければ2025年4月からスタートします。
こうした古賀市の働き方改革の推進について各方面からご注目いただいており、ありがたく思います。なお、私はYouTubeの田辺かずきチャンネルで、働き方改革をテーマにお話ししていますので、ぜひこちらもご覧ください。
働き方改革の推進は2025年度の施政方針演説でも強く打ち出しており、「8.多様な生き方を保障する働き方改革」で考えを申し上げています。
8.多様な生き方を保障する働き方改革
市民の利便性を高めるためにどのように働き方を変えていけばよいのか。組織として個別具体的な課題について改善を図るとともに、全体最適化の発想につなげていく。今年から始めた窓口受付時間の短縮は、住民票などの証明書のコンビニ交付や公開型地理情報システム(GIS)導入によるインターネットでの道路台帳などの閲覧という個別具体的な利便性向上策が生んだ来庁者の減少という事実を踏まえ、組織経営として、庁内全体の政策立案機能の強化という働き方改革とそれによる市民サービス向上につなげようと意図しているところに意義があると考えています。
その実効性を高めていくため、市職員が市役所の実際の手続きを体験することで現状を把握し、高効率化やDXの検討など市民サービスの向上につなげる「窓口体験調査」を昨年12月に初めて実施しました。年齢や職業、家族構成などサービスを受ける典型的なモデルとして市民のペルソナを作成し、その市民になりきって実際の手続きを体験し、市民の手続きが楽になる方法を一つでも作り出してみることが目的でした。「行政用語が多くて説明が分かりにくかった」「待ち時間がわからないのがストレス」「配布された紙が多すぎて、手続き用か保管用か分からない」――。職員が自らの組織の抱える課題を体感する機会になりました。
これまで先駆けてきたテレワークやフリーアドレスデスク、時差出勤、立ち会議室の導入、ペーパーレスの徹底などもこうした文脈上に位置付けており、令和7年度はさらに働き方改革、オフィス改革を加速させていきます。文書の電子決裁の導入は意思決定の一層の迅速化を生み、カスタマーハラスメント対策の強化は限りある人的資源を有効に活用したより多くの市民へのサービス提供につながります。
職員が多様な生き方を保障され、ウェルビーイングを実感しながら働ける環境がなければ、市民の幸福は生み出せませんし、生産年齢人口と公務員志望者が減少する中、中長期的に優秀な人材の獲得が困難になります。男性育休100%はそのシンボルに位置付けているところですが、令和7年度は子育て支援休暇を独自に拡充し、子どもが中学校就学前まで取得可能な制度を創設します。
こうした組織としての働き方改革の積み重ねがあってこそ、社会課題を解決するための政策立案能力を高められます。元佐賀県武雄市長の樋渡啓祐さんは今年度の職員研修で、自治体経営には「できる理由を考え、既成概念を突破する」こと、「ブランド・スピード・ストーリー」を意識した創造性ある仕事が必要であると、職員に教えてくれました。私もそうした実践が市民生活の向上につながると考え、行動していきます。
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施政方針演説の全文はこちら!
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私の施政方針演説への質疑が2月26日、市議会本会議で行われました。
市長としてリーダーシップを一層発揮するよう、叱咤激励をいただきました。特に、中心市街地の古賀駅周辺開発や西鉄宮地岳線跡地整備の推進は強く求められました。「今が決断する時機」との指摘をしっかりと受け止め、今後のマネジメントにつなげていきます。
私が施政方針で持続可能性を高める理念を基礎として示している「現在の私たちから未来へ」の射程とあわせ、「過去の先人から託された現在」の視座も重要であるとの提起もありました。全くその通りです。風土、文化、歴史、伝統を大切にしながら、まちづくりを進めていきます。
自治会・隣組をはじめとしてコミュニティを維持する重要性も。特に自治体ごとに現状を詳細に把握する「自治会カルテ」の作成とそれらに基づく基本方針の策定は必要だと思います。
「まちの改造・再編」の視点から、工業・物流団地形成のために進めている都市開発と居住機能の強化が、働く場の拡大と人口の維持・増加につながり、税収増など持続可能性を高めることについて申し上げました。なお、今後の住宅開発を中心とした古賀中学校周辺の新久保南地区と古賀駅東口エリアでは、2030~2040年に2地区で計2840人の流入を見込んでいます。
このほか、市民体育館の千鳥ヶ池公園への新築移転を前提とした公園再整備基本方針、千鳥苑の建物老朽化に伴い民間施設等を活用した機能移転の方針決定、DXやシェアリングエコノミーの推進、平和行政の強化など多岐にわたるテーマでご質問をいただきました。
議案への大綱質疑とあわせると、計9人の議員さんとやり取りさせていただきました。何を質問されるか分からないので、脳内を研ぎ澄ませ、頭フル回転。今後の市政運営で検討すべき意義ある提案もいただき、感謝申し上げます。
この日は終日ひたすら本会議でした。お昼の休憩中、バタバタと古賀駅西口商店街のるるるるへ。シェアキッチンは伝統食のふえきさんで、天然ブリの塩焼きの一汁三菜を美味しくいただきました。
さらに、焼き菓子屋のpuits(ピュイ)さんも出店中で、無農薬のレモンカードのヴィクトリアケーキを。本会議終了後にいただきましたが、これもまた美味しい!疲れが吹き飛びました!