今回の“お題”は「筆」について・・・・ | ホビーショップタムタム相模原店のブログ

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プラモデル部です。

 

今回、ブログのお題にするのは・・・・・

表題の通り「筆」についてでございます。

 

何故、今回「筆」の事を取り上げたかと申しますと・・・・

 

週末に、お客様より「フィギュアのリペイントに挑戦してみたいけど、どうやったら上手くできますか?」とのお問い合わせを頂き・・・・

 

正直なところ、リペイントを含めてフィギュアの塗装に「必勝法」や「この方法なら、絶対に失敗しない!」なんて物はございません・・・・・・

 

御質問頂いたお客様にもご説明させていただきましたが・・・・

 

・良い(自分が一番使いやすい)筆を見つけて、揃える事。

・筆の手入れをしっかりと行う事。

・(塗装の)場数をこなす事

 

以上が、上達への近道だと思います。

 

まずは、筆選びですが

用途の合わせた筆を選ぶことが重要です。

皆様も、細かい塗装に対しては、細い筆を使い。

広い面を塗装するなら、幅の広い筆を選んで塗装されているかと思います。

細かい部分の塗装に向いているのが、「細筆」や「極細」

更に小スケールフィギュアの塗装に重宝する「超極細」もあります。

 

超極細、極細の筆にはグリップ部分が太い物も多く、包装の袋越しにはなりまいますが、筆を選ぶ際には軽く持ってみて「持った感触」を試してから選ぶと良いかと思います。

 

広い場所を塗るのに向いているのが、「平筆」がです。

最近はエアブラシが普及しているので、使う機会が減ったという方も少なくないかと思いますが・・・・

必要になってくる場面も多いので揃えておく方がオススメです。

 

「これから筆を選ぶのだけど、どんな筆を選んだらよいか迷う」という方には

ナイロン毛やセーブル毛の筆で、セットになっている物がオススメです。

 

こういったセットですと「平筆(大・小)」「面相筆(極細or細)」で構成されている物がが多く、こういったセットをお求め頂いてから必要に応じた太さも筆を揃えて頂くと筆を選びやすいかと思います。

 

 

塗装する物(塗装面の大きさ)に合わせた筆選びと同時に

これは個人の使用感なので評価が別れる所なので難しいですが・・・・・

 

筆を持った感触、毛先のまとまり具合やコシや毛の抜けにくさ等、自分に合った・使いやすい「筆」を選ぶのが大切かと思います。

 

 

担当個人的には、まとまりが良く、毛先が割れにくいナイロン毛やセーブル毛の筆オススメです。

 

安い筆に比べるとお高くはなりますが、しっかりとメンテナンスしてあげれば長く使えますよ!

 

担当は基本、タミヤ製ナイロン毛の筆を愛用しておりますが、長い物は10年近く使用している筆もあります。

 

駄目になった筆も瓶入りのサフェーサーや溶きパテを塗る時専用に使用してます。

 

 

続いてご紹介するのが「筆のメンテナンス」

 

これは大事ですよ!これを怠ると良い筆もあっという間に駄目になってしまいます!

 

まずは使用した筆の洗浄!

皆様、使用している塗料用の溶剤、又はツールウォッシュで洗浄しているかと思いますが

 

①最初に塗料用の溶剤、又はツールウォッシュで汚れを落とす「1次洗浄」

②1次洗浄後、キレイな状態の塗料用の溶剤、又はツールウォッシュで濯ぎ洗いをする「2次洗浄」

 

が正しい筆の洗浄方法ですね。(担当も昔、模型雑誌に掲載されていた松本周平先生の記事で学びました)

 

少し手間ですが、この様に洗浄する事により筆の奥に残った汚れも落ちやすいので筆の寿命を延ばせることと、次の塗装する色に前に塗装した色が移ったりしないのでオススメです。

 

それと、筆を洗浄する際に溶剤、又はツールウォッシュを入れた容器に漬けっぱなしにしたり、押しつけるように洗浄するのはNGですのでご注意ください。

 

特にツールウォッシュで洗う場合、汚れがキレイに落ちやすいですが、強力な溶剤を使用しているので、筆を纏めている接着剤や柄の部分の塗装が溶けたりして筆が駄目になりやすいので、注意が必要です。

 

筆の洗浄用として

こういった筆洗浄用容器もあります、こういった容器を用意すると筆の洗浄時に便利です。

 

担当も汚れを落とすための1次洗浄用、濯ぎ洗いの2次洗浄用に用意して使用しています。

とても便利ですよ!

 

そして、一日の作業が終わったら・・・・

筆のメンテナンス用品でしっかりと手入れをしてあげるのがベストです。

 

担当も写真左の「ブラシエイド」で筆を押し当てるように洗浄、筆の奥に残った汚れを落としてから水で濯ぎ、乾燥させます。

 

ブラシエイドには筆のリンス効果もあるので、次に使う時の汚れの落ちも良くなるので一石二鳥ですよ!

 

そして、筆が乾燥してから写真右の「筆用コンディショナー」を使い筆先の形を整えてから保管しています。

 

こうする事により、筆のコンディションを整えて長く使う事が出来ますよ!!

 

そして最後にご紹介する「(塗装の)場数をこなす事」です。

 

いきなり値段の高いフィギュアのリペイントはハードルが高いですし、お財布的にも多くの物をリペイントする事は難しいです・・・・・・

 

そこでオススメなのが・・・・

プラモデルのフィギュアはお手ごろな価格の物も多く、最近は瞳の部分がデカールで再現され、塗装を考えた分割方法のキットも多くなりました。(ガルパンのフィギュアはレジンキャスト製なので上級者向けですが・・・・・)

 

もっと手軽に出来る物をお探しの方には、コチラがオススメ!

皆様、ご存知の「食玩」フィギュアです!

こういったフィギュアを使って練習するのも良いかと思います。

特に完成品フィギュアに多く使用されているPVC素材で出来ている物も多く、リペイントをお考えの方にはオススメのアイテムです。

 

なにより「財布に優しい」お値段の物が多いのもオススメする一番の理由ですね。

 

当店の一階で営業中「Cle-Cle」さん等の中古ホビーショップでもこういったフィギュアやゲームセンターの景品フィギュア等が安く手に入れられると思います。

手に入れ易いフィギュアなら、色々と挑戦もしやすいかと思いますので、失敗を恐れずに挑戦してみて下さい。

失敗しても・・・それが「次への財産」になりますのでガンガン塗装して楽しんでみて下さい!!

 

他にも塗料の定着力を上げるために「下地材」を使うのがオススメですが、完成品フィギュアになら「塩化ビニール」素材に対応したプライマーがオススメです。

 

塗装について御質問等ございましたら

御来店の際に、お気軽にプラモデル担当スタッフまで御尋ね下さい。

 

次回も宜しくお願い致します。