『降り積もれ孤独な死よ』 | なにわの司法書士の徒然草

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日本テレビ日曜22時30分のドラマ『降り積もれ孤独な死よ』

 

 

この枠のドラマにしては珍しく、2~3分の事前の宣伝CMが何度も流された作品

 

内容はもちろん、そのCMの作り方も上手く作ってあってかなり気を惹かれる作品

 

どこかのミステリードラマのように、登場人物全員を意味なく怪しげに映し出すこともなく

 

ポイントを絞りつつも、肝心な部分だけは上手く隠して核心には近づけさせない

 

興味深いミステリー作品だ

 

 

事の発端は、7年前に山奥の屋敷で見つかった13体の子どもの白骨死体

 

地下室に生きたまま閉じ込められて餓死したとみられ、壁には六角形の謎のマーク

 

その屋敷の所有者は小日向文世さんが演じる「灰川十三」

 

警察に現れた吉川愛の話から、屋敷には吉川愛を含む19人の子どもが一緒に生活していたこと

 

死亡推定時期の1年ほど前には、突然共同生活を終わりにすると小日向文世さんが宣言して

 

子どもたちはバラバラになったということがわかる

 

 

さらに、吉川愛が家族写真と呼ぶ集合写真には、刑事の成田凌の弟の姿

 

手掛かりを求めて母親に会いに行った成田凌の目の前に、弟の萩原利久が姿を現す

 

吉川愛、萩原利久、その他生き残った子供たちが口を揃えて言うのは

 

小日向文世さんは犯人ではないということ

 

しかし、その証言を覆すように、警官が屋敷近くの湖畔でただずむ小日向文世さんを発見

 

無抵抗に連行され、全ての罪を認めたために逮捕起訴され、事件は一応の解決を見る

 

 

ところが、その7年後、週刊誌記者の山下美月が成田凌を訪ねてくるところから

 

事件が再び動き始める

 

ある少女の失踪を追っていた山下美月が、その少女の腕に、あの壁に描かれていた

 

そして小日向文世さんの手のひらに書かれていた謎の六角形のマークがあることに気付き

 

当時の事件の担当刑事であった成田凌に話を聞きにくる

 

しかし、成田凌は何があったのか刑事を辞めて交通整理のバイトをしている

 

 

まだ事件は終わっていなかったのか

 

吉川愛や萩原利久がどのような形で新たな失踪事件に関わってくるのか

 

生き残った6人の子どものうち、ただ1人7年前の捜査で所在がわからなかった男の行方は

 

小日向文世さんの役名「灰川十三」と、殺された子供が13人であることは関係あるのか

 

成田凌が警察を辞めたことは、事件が影響しているのか

 

そして、冒頭で雪の中を包丁を持って歩いていた血まみれの少年は誰なのか

 

興味深い謎がたくさん散りばめられたこの作品

 

 

失踪少女を追っていた山下美月が街の少女に見せたスマホに映し出された言葉

 

「降り積もれ孤独な死よ 灰の雪だけが知る 君がそこにいたことを」

 

タイトルになるくらいだ

 

この言葉が誰の言葉で、どう物語に関わっているのかも気になるところだろう