『東京タワー』 | なにわの司法書士の徒然草

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あやしうこそものぐるをしけれ

テレビ朝日土曜23時のドラマ『東京タワー』

 

 

タイトルを最初に見た瞬間、「ああ、あの作品をドラマでするのか」と思い浮かべたのは

 

リリー・フランキー氏原作の『東京タワー~オカンとボクと、時々オトン』

 

江國香織氏も『東京タワー』という小説を出版していたとは、認識不足で申し訳ない

 

 

こちらの『東京タワー』は親子の物語ではなく、大学生と年上女性のラブストーリー

 

主演にKing&Princeの永瀬廉と親友役のTravisJapanの松田元太が

 

それぞれ母親ほど年齢の離れた人妻の女性と恋に落ちそうな気配

 

当然のように主題歌はKing&Prince、挿入歌はTravisJapan

 

ジャニーズ騒動も落ち着いたようで、このジャニーズ枠も結局

 

一作も様子を見ることも無く、無事ジャニーズメンバーの主演が続くことになったようだ

 

 

永瀬廉の恋のお相手は板谷由夏

 

偶然出会った板谷由夏の、東京タワーはどこか寂しそうだから苦手だという話に

 

自分もずっと同じ感覚を持っていた永瀬廉は興味を持ち食事に誘い

 

その帰りに結婚していることを明かされるが、構わずキスをし気づけば2人はホテルへ

 

その夜見えた東京タワーは一段と赤く美しく見えたという永瀬廉の言葉

 

自分の気持ちによって見え方が変わってくる、東京タワーが恋のバロメータといったところか

 

 

ただ、同じように東京タワーに寂しさを感じている2人だが、その感覚には差異

 

なぜそう感じるかを問われて「わからない」と答える永瀬廉に

 

板谷由夏は「あなたにもいつか分かるわ」

 

恋や失恋といった様子以外の何か、東京タワーが象徴するものがあるとすれば興味深いところ

 

 

一方の松田元太は、どうやら家庭教師先の母親のMEGUMIと関係を持ちそうな気配

 

永瀬廉が年上女性と食事に行くという話に刺激を受けてしまったのか

 

やたらとMEGUMIのことを性的な目で見つめ始める

 

 

もちろんここに、板谷由夏とMEGUMIのそれぞれの旦那も絡んでくるだろうし

 

同じ大学で永瀬廉を見つめていた永瀬莉子や、家庭教師の教え子の女子高生だって

 

松田元太に恋心を抱いているかもしれない

 

さらに、永瀬廉の母親のYOUの手元には個展の招待状が届き、そこには差出人の自筆で

 

個展には板谷由夏も来るという添え書きがあり、どうやら2人は面識がある様子だ

 

今作は単なる純愛不倫ラブストーリーなのか、それとも意外な展開を見せてくれるのか

 

直木賞受賞作家の作品ということで嫌でも期待はしてしまう

 

 

今作が書かれた当時はまだ東京スカイツリーは無かった頃なのだろうが

 

今でもこうして『東京タワー』が東京の象徴のように描かれても違和感がないということは

 

あくまで東京の象徴であり、また画面で絵になるのは『東京タワー』なんだなと

 

改めて思わせるところ

 

やはりこれが、「現代風に置き換えました」なんて理由で

 

『東京スカイツリー』というタイトルに変わったら、どこか間が抜けた感じだ