『シークレット同盟』・最終回 | なにわの司法書士の徒然草

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読売テレビ(日本テレビ系列)木曜24時59分のドラマ『シークレット同盟』

 

 

オープニングのタイトルバックで、松井愛莉、長妻怜央、長野凌大の3人が

 

運命の赤い糸に見立てた赤いリボンに導かれて教会に集まるという映像が流れて

 

もっと運命的な何かで結びついた3人なのかと思っていたのだが

 

最後まで見終わっても、3人のそれぞれ3組の関係性が全て違和感しか残らなかった

 

 

松井愛莉は、男性恐怖症で男が近づいてくるだけで体が震えて動けなくなるぐらいなのに

 

なぜか長妻怜央に対してだけは症状も出ず、自然に会話もできるし触れられても平気

 

それもあって男性恐怖症克服を協力してもらうという『シークレット同盟』を結ぶわけだが

 

最後の最後まで、なぜ長妻怜央に対して症状が出なかったのかははっきりさせないまま

 

松井愛莉は、自分にとって必要な、運命の人だから、と言ってはいるが

 

それは、好きな気持ちから自分の都合よく解釈しただけのことで

 

そんなことで視聴者は納得しない

 

長妻怜央が松井愛莉に近づいた理由が、死んだ彼女の担当医が松井愛莉の母親だったことからの

 

復讐だと言うのであれば尚更のことだ

 

 

長野凌大は、松井愛莉に執着する高校時代の後輩男子が女装しているという設定だったが

 

女装して女子大に忍び込んでいるというわりには見た目がどこから見ても男にしか見えず

 

これで女子大に溶け込んでいるという設定が違和感だらけ

 

しかも、高校時代にいつも一緒にいたような関係の松井愛莉が、かつらを被っただけの女装を

 

すぐに見抜けずに初対面の女子大生として付き合っていたというのが不思議でしょうがなかった

 

 

さらには、そんな長野凌大を、長妻怜央は「かわいい」と言って

 

紹介して欲しいとしきりに松井愛莉に言っているのが理解不可能

 

バイト先の店長と厨房でキスをしたり、松井愛莉の親友の森田想ともキスをしたり

 

プレイボーイで女性に困っている様子の無い長妻怜央が

 

見た目が男の長野凌大にこだわる理由が見つからなかった

 

もしかすると、それも全て松井愛莉を守るための作戦なのではないかと好意的に解釈していたが

 

そういうこともなく、ホテルに入っていざそういう場面になるまで男だとは気づかない

 

そこまでいくとただの間抜けで、キャラクター設定がぶれぶれ

 

 

『シークレット同盟』というタイトルも、松井愛莉と長妻怜央が結んだ男性恐怖症克服の同盟を

 

指すものだったはずなのに、終盤になって、高校時代の松井愛莉と長野凌大が

 

松井愛莉の父親を犯罪者へと陥れて2人の秘密にしたことを

 

「同盟」という言葉を使ってしまっていて、大事な作品のタイトルまでぶれてしまった気がする

 

 

長野凌大の狂気性でインパクトを与えようとしたのだろうが

 

長野凌大の気持ち悪い行動よりも、見た目の気持ち悪さが先に立ってしまって

 

行動の狂気性が薄れてしまったような気がする

 

確かに、松井愛莉が部屋に入って来たときに、松井愛莉の写真を見ながらオナニーをしていた

 

というのは衝撃的なシーンではあったが、そこが一番のインパクトではドラマとしては失格だ