『離婚しない男-サレ夫と悪嫁の騙し愛-』・最終回 | なにわの司法書士の徒然草

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テレビ朝日土曜23時30分のドラマ『離婚しない男-サレ夫と悪嫁の騙し愛-』

 

 

この作品、やたらと「見逃し配信総数何万回再生超」、「テレ朝新記録更新中」とか

 

Tverなどの再生数を気にしたテロップが目立った

 

視聴率よりもTverなどの再生数を気にするというのはここ数年の潮流ではある

 

しかし、それを自らすごいことのように宣伝すると逆に冷めるし

 

テレビ朝日の中での記録といっても、Tverなどで見逃し配信をするようになったのも最近で

 

しかもドラマに関しては民放キー局の中で一番話題作の少ないテレビ朝日だけに

 

局内だけで「新記録」と大っぴらに自慢するのもどうかという気はする

 

 

また、視聴率よりも再生数を気にする弊害として、最近のドラマは

 

ドラマ全体のストーリー性よりも、1つのシーンやキャラクターのインパクトや

 

耳に残る決め台詞に精力を注ぎこんで、設定の矛盾や辻褄などお構いなしという傾向がある

 

ヒット曲でもサビのインパクトや4小節の耳心地、ワンフレーズのパンチラインで

 

印象に残したら話題になって再生回数を稼げて「ヒット曲」と認定されるようになったが

 

ドラマでもそれと同じことが起こっているように思う

 

 

結果的にそうなるのであれば仕方ないところだが

 

作り手が、話題になることだけを目的に、作品の完成度など全く無視して

 

奇妙なキャラクターを押し出したり、無駄にセクシーなシーンを盛り込んだりして

 

再生数を稼いで喜んでいるのだとしたら、古くからのドラマフリークとしては寂しい限りだ

 

 

今作では、初回放送のときから、篠田麻里子の「キワどいシーン」がネットニュースになり

 

話題をさらっていたようだが、正直なところリアルなラブシーンであれば

 

女優の演技として見てもらえるので、ここまで話題にはならなかったはず

 

演技が雑で素人のようなあえぎ声だったり棒読みの台詞だからこそ

 

役に入ったドラマの中の人ではなく、現実世界の篠田麻里子があえいでいるように感じるから

 

「篠田麻里子がここまで」という話題になったように思う

 

まあ、見ている限り「キワどい」というほどの場面も無く、女優ならば当たり前のレベル

 

この程度で話題にされるというのは、女優として見てもらっていないということだ

 

 

ゲスト的に藤原紀香や観月ありさが登場したのも、話題性とインパクト以外の何物でもないし

 

篠田麻里子が腕に「M」のタトゥーを入れ、安斉かれんがゲスト出演したのも

 

同じ鈴木おさむ脚本の『M』の流れを組んだ遊びの部分だが

 

安斉かれんが『M』以降もそこまで露出が無い中で、この遊びの効果がどの程度だというのか