『EyeLoveYou』 | なにわの司法書士の徒然草

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TBSテレビ火曜22時のドラマ『EyeLoveYou』

 

 

女優を主演にしたラブコメディ枠としてすっかり定着したこのドラマ枠

 

二階堂ふみは『プロミス・シンデレラ』に続いて2度目の主演

 

昨年の『VIVANT』出演もあって、女優としての価値は上昇中だろう

 

 

しかし、二階堂ふみよりも気になってしまうのは相手役のチェ・ジョンヒョブという韓国人

 

ここ数年、韓国ドラマが配信などを通じて盛り上がっているようなので

 

そこでは有名なのかもしれないが、全く耳に入ってはきていない

 

 

韓国人俳優が日本の連続ドラマのメインキャストを務めた例でいうと

 

シム・ウンギョンが、映画『新聞記者』でアカデミー最優秀主演女優賞を受賞したことで

 

『七人の秘書』などいくつかのドラマに起用されたり

 

KARAでブレイクした知英が、『オーファン・ブラック』に主演したり

 

もっと遡れば、『冬のソナタ』で話題になったチェ・ジウや

 

バラエティから人気が出たユンソナが出演したりということがあったが

 

全てはテレビドラマ以外の部分で日本で知名度が上がってからの起用

 

もっと言えば、そのほとんどは女優であったりもする

 

こうして、日本での知名度の低い男性俳優をいきなり起用するというのは記憶に無い

 

 

第1話も見ていると、その空気感、つじつまの合わない設定、過剰な演出が

 

もしかすると韓国ドラマのリメイクなのかな、だから韓国人の起用なのか、とも思ったが

 

全く正反対で原作も無しのオリジナル作品

 

よほどスタッフの中に韓国ドラマ好きがいるのだろう

 

 

基本設定は、二階堂ふみが相手の心の声が聞こえる、という部分がメインになって

 

相手の目を見ている間だけ相手の心の声が聞こえるということが

 

『EyeLoveYou』というタイトルにつながっていくのだが

 

こういう設定は使い方が非常に難しい

 

 

聞こえる時と聞こえない時の分岐点を明確にしないと「なぜ今聞こえないのか」

 

「なぜこの状況で聞こえるのか」というモヤモヤガ渦巻くことになる

 

『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』では、相手に触れるという明確な基準があった

 

今作でも、両方の目が合っている時だけなのか、二階堂ふみだけが相手の目を見ればいいのか

 

距離に制限は無いのか、という部分でどう設定しているのかが不明確

 

間違いなく見つめ合っているのに心の声は聞こえて来なかったり

 

一瞬目が合っただけでその後数秒間にわかって相手の声が聞こえてきたり

 

入院中の父親の立川志らくとは、それほど互いに目を見てもいないのに

 

長々と会話が成立してしまったりしている

 

 

個人的な意見で言えば、今作でこの設定は全く不要だったのではないか

 

相手の声など聞こえなくても、胸キュンラブコメディとして上質な作品ができたのではないか

 

逆にこの設定が邪魔になっているのではないか、と思ってしまった

 

 

あとは、チェ・ジョンヒョブの心の声が韓国語だというのはいいのだが

 

それならば視聴者には日本語字幕を入れて、何と言っているのかを見せるべきではないだろうか

 

ストーリー上重要ではないという判断かもしれないが、それであればそれで

 

この場面では二階堂ふみのことをこの程度にしか思っていなかった、と見せるために

 

字幕が必要だった気がする

 

それに、ここまで互いに気になる存在になっていて、二階堂ふみにはチェ・ジョンヒョブの

 

韓国語の心の声しか聞こえてこないというのであれば

 

もう少し二階堂ふみが韓国語を勉強しようかと思う場面があってもいい気がする

 

やはり、心の声が聞こえるがばっかりに、ドラマを邪魔しているように感じてしまう

 

 

ドラマの方は、二階堂ふみとチェ・ジョンヒョブの関係が

 

デリバリーの配達員と注文主だった関係が、チェ・ジョンヒョブが二階堂ふみの会社に

 

偶然インターンでやって来るということで変化

 

会社には、大学時代から二階堂ふみに協力してきた中川大志がいて

 

当然恋の三角関係が築かれていくわけだ

 

中川大志が、二階堂ふみのこの能力のことを知っているのかどうかが気になるところ

 

それによって展開の仕方が変わって来そうな気がする