『恋する警護24時』・最終回 | なにわの司法書士の徒然草

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テレビ朝日土曜23時のドラマ『恋する警護24時』

 

 

ジャニーズとボディガードということで、木村拓哉の『BG』や岡田准一の『SP』のように

 

警護対象者を身を挺して守る実直な姿と派手なアクションシーンを期待した部分もあったが

 

今作では、警護対象者の白石麻衣が実際にはほぼ危険な状況に無くて

 

襲われるようなシーンは1度か2度ぐらいあったかどうか

 

肉体派の岩本照を起用した割には、アクションで魅せるシーンを作ることはできず

 

 

その代わりに、ストーリーは岩本照の父親が殺された事件の真相解明、犯人探しと

 

次第に距離が近づく岩本照と白石麻衣の恋の胸キュンラブコメの2本立て

 

 

白石麻衣の顧問企業の社長として登場した溝端淳平は、その後者のキャストとして

 

岩本照の恋のライバルになるのだろうと思って見ていたので

 

岩本照の父親殺しの真犯人として、前者のメインキャストになったのは意外な展開だった

 

確かに、種明かしされてしまえば、当時の事件の裁判官だった小野武彦さんが所長の

 

法律事務所に勤める白石麻衣に顧問契約を依頼するというも、状況を伺うためと考えれば

 

うなずけることではある

 

 

ただ一方で、整形をしたわけでもない溝端淳平が、当時の関係者を知っている小野武彦さんに

 

わざわざ接近するようなことをするというは疑問も残るし

 

そのわりに溝端淳平の素性がばれるのが小野武彦さんからではなく、野菜の生産農家の人たちで

 

そんな自分の子供の頃を知っている農家の人たちをパーティーに招待した溝端淳平の行動には

 

理解に苦しむ部分もある

 

 

ということで、今作は岩本照と白石麻衣の恋の進展を描くラブコメとして見るべきだろう

 

もちろんタイトルからも、原作だってそれがメインテーマのはず

 

ボディガードであることも、岩本照の幼少期の事件も、全ては恋のスパイスにすぎない

 

近づきそうなのに、最後の一線を「任務なので」と突っぱねる岩本照

 

最終回になって初めて、自分から白石麻衣を抱き寄せて「今は任務外なので」

 

少女漫画らしい胸キュンシーンではないか

 

岩本照に白石麻衣のことを女として意識させる溝端淳平の存在

 

白石麻衣に嫉妬させるための吉谷彩子の岩本照に対する親しげな言動

 

最後に岩本照が刺されて生死の狭間をさまようのもいかにもの展開

 

王道のラブコメだと考えれば、アクションシーンの少なさや真相解明の際のちょっとした矛盾や

 

設定の甘さなんて気にするべきではないだろう

 

 

回想シーンで岩本照の学生時代を演じたのは齊藤潤

 

昨秋に『猫カレ』で石川恋の相手役を演じたときは「誰?」という感じだったが

 

その後、『仮想儀礼』でもメインキャストで出演して

 

現在放送中の『院内警察』では、瀬戸康史の学生時代も演じている

 

映画『カラオケ行こ』にも出演しているようで、宣伝で何度も顔を見た

 

なぜここまで一気に露出し始めたのかわからないが、来年の日本アカデミー賞では

 

新人賞を受賞しているのではないかと思うぐらいの活躍ぶりだ