『SHUT UP』 | なにわの司法書士の徒然草

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つれづれなるままに日暮らし
PCに向かいて
心にうつりゆくよしなしごとを
そこはかとなく書きつづれば
あやしうこそものぐるをしけれ

テレビ東京月曜23時6分のドラマ『SHUT UP』

 

 

12月に入って第1話が放送されるということは、おそらく年末年始をまたぐのだろう

 

深夜ドラマはプライムタイムと違って番組改編期に合わせたクール制にはこだわらないが

 

さすがに年末年始を挟んで、途中に2~3週間空いてしまうというのは好ましいことではない

 

このあたりも、地上波での放送よりもTverなどでの配信を重視して

 

放送スケジュールにはこだわらない最近の傾向が現れているように感じる

 

 

作品の方は、何か重いテーマを抱えているような空気が漂う作品

 

冒頭に、「自由になりたい」と繰り返させるナレーションをバックに

 

仁村紗和がひたすら走り、そして太陽に手を伸ばすシーン

 

エンディング近くにこのシーンがもう一度繰り返されて

 

「お金が無いとか、時間が無いとか、女であるとか、その全てから自由になりたい」

 

太陽はその自由の象徴だろうか、太陽に向かって伸ばした手で、自由を掴めるのか否か

 

 

昨年の『あなたのブツがここに』から、金髪で明るく前向きな女性の役が続いた仁村紗和だが

 

そのイメージのおかげで、今作で黒髪にしただけで、どこか影を感じる効果が生まれている

 

笑顔や大きな声も封印して、自由に向かってもがきあがく女性を演じている

 

 

ただ、作品の向かう方向というのはもう少し見ないと見えてこない部分もある

 

大学生の仁村紗和が住んでいるのは大学の女子寮という看板はかかっているが

 

古ぼけた一軒家に共同で住んでいるような、寮とは名ばかりのボロ家

 

バイトを掛け持ちして学費を捻出していて、遊んだりファッションを気にする余裕もない生活

 

そんな寮で一緒に生活している片山友希、莉子、渡邉美穂の3人も似たような境遇

 

苦学生が肩を寄せ合って何とか生き抜いているといった雰囲気だ

 

 

第1話では、莉子の妊娠が発覚

 

しかし相手の男は自分の子だと認めないばかりか、女性蔑視のような発言に

 

仁村紗和たちが通う大学を見下すような発言を繰り返すばかり

 

産んでも子供を育てるような余裕は無いし、親にも言えない、堕ろすにも金が無い

 

そんな莉子のために、仁村紗和が提案して3人でパパ活をして手術代を稼ごう

 

というのが次回予告

 

 

今後もこのように4人にトラブルが起こって、その度に金策を繰り広げるのか

 

4人の過去や家庭環境にまで踏み込むような展開もあるのか

 

次回予告では、莉子を孕ませたクズ男の一之瀬楓と付き合っている芋生悠が

 

一之瀬楓に疑念を抱いて行動を起こすというテロップも映し出され

 

もしかすると芋生悠も4人と共同戦線を張ることになるかもしれない

 

いずれにしても、女性が自由だったりいろいろな物を求めてもがくヒューマンドラマになりそう

 

最後には何か救いがあって欲しいと願いたくなる